タイ・バンコクは、SFC修行や貯めたマイルでバンコクに遊びに行く人も多いと思います。私自身も1年半ほどバンコクで滞在していましたので、それなりに現地の様子が分かりますが、街では大量のタクシーを見かけますよね?
英語が通じるドライバーであればまだ良いかも知れませんが、英語もあまり通じないドライバーももちろんいます。安くてエアコンの効いた快適な移動手段なのですが、初めて人にはなかなか敷居が高いです。そんなバンコクでタクシーをスマートフォンで手軽に呼べる、タクシー配車アプリ「GRAB(旧GRABTAXI)」について紹介します。
タイ・バンコクで移動手段に困ったことありませんか?
バンコクだけではなく、東南アジアに行かれた方はわかると思いますが、あまり交通インフラが整っていなく、思いの外困るのが移動の足。
シンガポールであれば地下鉄も整備されているし、タクシーに乗っても安全で快適な移動手段なのですが、その他の東南アジアの地域では鉄道インフラはまだまだ整っていません。なので多くの場合、現地のタクシーを利用することになると思います。
私自身もタイでタクシーを使うことは多々あるのですが、正直なところ、最初の頃はタクシーを使うのはためらいがありました。その主な理由は、
- 行き先、時間帯によって乗車拒否される
- タイ語しか通じないドライバーがそこそこいる
といったことがあります。
空港からホテルに行く場合は、乗客には外国人が多いのでドライバーも英語ができる人がほとんどです。しかし、街中からどこかへ行きたい場合に、1年中真夏のような炎天下の下、タクシーを1台1台捕まえて乗車交渉するのはなかなか大変なんですよね…
タクシー配車アプリ「GRAB」がかなりオススメ!
そうした状況において、非常に便利なスマートフォン用アプリがあります。
このアプリはもともとマレーシアで一番最初にサービスがスタートし(なので最近までは、マレーシアだけマレー語のサービス名で「MyTeksi」でした)、瞬く間に東南アジアの主要都市に対応しました。
当初はタクシー配車だけでしたので「GRABTAXI」という名称だったのですが、いまはタクシーだけではなく、国によって提供しているサービスが違うのですが、タイなんかではバイクやバイク便もアプリで手配できちゃうようになって、総合的なサービス名として「GRAB」に変わっています。
現在は、6カ国30都市 (米国除く)にまで広がっています(2016年9月現在)。
- シンガポール
- シンガポール
- マレーシア
- クアラルンプール
- プトラジャヤ
- セランゴール
- ヌグリ・スンビラン
- ジョホールバル
- マラッカ
- クチン
- ペナン
- コタキナバル
- インドネシア
- ジャカルタ
- パダン
- スラバヤ
- バリ
- バンドン
- タイランド
- バンコク
- パタヤ
- チェンライ
- チェンマイ
- プーケット
- ベトナム
- ホーチミンシティ
- ハノイ
- ダナン
- フィリピン
- マニラ
- セブ
- ダバオ
- イロイロ
- バコロド
- バギオ
- カガヤン・デ・オロ
- 米国
- 200都市以上
2014年12月時点では6カ国14都市で米国はありませんでしたから、これだけ広がるというのも、受け入れられているということですね。
実はこのGRABの運営会社、日本で知らない人がいない!?というほど有名な起業家「孫正義」が筆頭株主になっているんですよね。2年くらい前ですが、その時に300億円ほどを出資しています。
似たようなサービスのUBERは世界的にかなり成長しましたが、一方で問題を抱えていて、それはいわゆる白タクが営業していることですね。つまり、普通の人が空き時間を利用して自家用車で客を乗せて運賃をもらうという、国によっては違法行為となり得るグレーな存在なんですよね。なので、許可を取っている普通のタクシードライバー達から猛反対されているわけです。
しかしこのGRABは、現地のタクシー会社が運営するタクシーを配車するので、こういった問題は全く起きません。自前でこういった開発への投資はできないでしょうから、むしろ積極的に活用したいはずですので、こうしてどんどん広がっているんでしょうね!
[2016.9.21追記]
さらに投資金を獲得したようですね。
配車サービスのGrab、ソフトバンク主導の投資ラウンドで7.5億ドルを調達
記事にありましたが、”1日あたり最大150万件の予約を受け付けている”そうで、どんどんと成長していますね!今後は、インドネシア市場を強化したり、「GrabPay」とかAIにも力を入れていくそうで、ますます利便性が向上しそうですね。
今度バンコクにでも行った際に、また使ってみようと思います。
実際に使ってみて思う便利なところ
現在地と行き先を簡単に入力できる
迎えに来てもらう時も行き先を伝える時も、言葉だけで説明するのが難しい時があります。
でもこのアプリなら、現在地はGPS機能で近くの物件名などを表示してくれますし、行き先もワード検索できるので簡単です。バンコクにおいても、英語での表記がある場所であれば、アルファベットで検索しても検索結果に表示されます。
試しに、伊勢丹のある「セントラルワールド」から「スワンナプーム空港」までを表示してみました。こういった感じで、近くで走っているドライバーの数、場所も分かりますし、距離や目安の料金、目的地も旗で示されているので、間違うこともないでしょう。
(旧GRABTAXIの頃の画面ですので、多少デザインが違います。。)
乗車拒否されない
現在地と目的地を設定して「confirm booking」ボタンを押すと、近くにいるドライバーに通知が行き、各ドライバーが自分が乗せて行きたいかどうか判断して応札する仕組みになっています。
なので、迎えに来たは良いが乗車拒否なんてことはまず起こりえない仕組みなんです。目的地も既に伝わってますし、あとは乗って目的地に到着するのを待つだけ。何とも簡単ですね!
不正が起こらない
特にタイで多いのが、料金交渉。メーターを回さないで走るのは原則、違反ですし、メーターは一応回しておくけど車内では料金交渉なんてこともあります…
でもこのアプリの運営会社のほうで、ドライバーになる人とは事前に面談を行っているようで、ちゃんと審査されていて身元もわかっているので、このような不正をする人はまずいません。
目的地に着いた後に、利用者が評価する仕組みもあるので、悪い評価が付くと運営会社から何らかの対応がなされていると思います。そういった点でも安心なんですよね。
このアプリのおかげで、タイでタクシーに乗るのにためらいが無くなりました(苦笑)
例えば、深夜便の飛行機に乗るのに重い荷物を持って電車で行くのはかなり骨が折れます。電車の時間も限られていますしね。タクシーを捕まえようと荷物を持ったまま大通りまで出るのも大変ですし、それこそまた交渉が始まります。
このアプリなら交渉要らずで迎えまで来てくれるわけですから、使わない手はありませんね!
利用時の注意点
手数料25バーツが別途必要
メーターの料金にプラスして、タイだと25バーツ(約75円)加算して支払う必要があります。(あとは多少のチップもあげてください♪)
登録には現地電話番号が必要
普通に数日間旅行するだけの人にはこれが一番難易度が高いかも知れません。
このアプリを利用者登録するには、電話番号確認としてSMSでコードを受け取る必要があるので、それが受け取れる携帯電話が必要です。
ドライバーが電話をかけてくることもたまにあり、近くまで来たけど実際にいる場所が知りたかったり、道路の反対側にいてUターンして行くのは難しいからこっちまで来てくれとか・・・電話がかかって来ます…汗
SIMフリーのスマートフォンに現地で購入したSIMカードで問題ないのですが、わずか数日であればwifi機器レンタルして行く人も多いでしょうし、この制約があるので長期滞在者のほうが利用価値が高いかも知れませんね。
まとめ
タイ・バンコクでオススメのタクシー配車アプリ「GRAB(旧GRABTAXI)」について紹介しました。
バンコクだけはなく他の東南アジアの都市でもかなり使えるようになってきていますので、訪れた際には貴重な移動手段として活躍してくれると思います!