ANAマイルを使った特典航空券で2024年の年明けはタイとマレーシアを旅行してきましたが、途中のトランジットも含めてベトナム、タイ、マレーシア、シンガポールなど東南アジアの周遊で使えるSIMカードを試してみました。
そのSIMカードや実際に現地で速度測定してみた結果についても一緒にご紹介します。
x本記事では「SIMフリー」端末を前提にしていますので、以下に該当する方が参考になります。
- Apple Storeなどで売られている「SIMフリー版」iPhone、またはAndroid端末を購入している
- 大手3キャリアで使っていた端末を「SIMロック解除」している
SIMフリースマホでのインターネット通信環境の選択肢
東南アジアに行くに当たり、インターネット環境をどうするか悩んでいました。
大きくは以下の方法があると思います。
- Wi−Fiルーターを日本で事前にレンタルしてもって行く
- 現地空港でSIMカードを購入する
- ahamoのような海外データ通信が可能なSIMカードを契約する
- 現地で使えるSIMカードを日本で事前に購入する
私の場合はSIMフリーのスマートフォン(iPhone)を利用しているのでこのような選択肢になっています。
SIMフリーでない場合は、①のWi−Fiルーターをレンタルするか、キャリアの海外データローミングサービスを利用するかになると思います。
まず①のWi−Fiルーターをレンタルする方法ですが、これは結構メジャーな方法かなと思います。
事前にレンタルの手続きをしたり返却したりするのもそれなりに面倒ではありますが、移動中は常にルーターを持ち歩かなければならないことに加え、バッテリーの消費がけっこう早い点もデメリットですよね。
また契約プランによっては、特に安いプランだと1日の通信容量が制限されていたりして、なかなか使い勝手も悪いかなと思います。
調べてみると1日あたり400〜500円程度から借りれるプランもあるようですが、それだと容量が300MB/日に制限されていたりと、ちょっと多めに使ってしまうと、すぐに上限に達してしまうでしょう。
それから②の現地空港でSIMカードを購入する方法ですが、例えばバンコク・スワンナプーム国際空港であれば24時間営業しているとは思いますが(もしかしたら間違っているかもしれません)、各国から到着便が集中することで購入するまでけっこう時間がかかることも可能性としてはあり得ます。
そういった時間を読めない状況はけっこうストレスになるのではないでしょうか。
また③のahamoのように海外データ通信が可能でその通信容量がけっこう大きいようなSIMカードを契約している場合は、それをそのまま海外でも使えば、SIMカードの入れ替えもなく非常に楽だとは思います。
私も以前は海外データ通信が含まれているのが魅力でahamoを契約していましたが、コロナ禍で特に海外で使える状況でもなくなり、私にとって合理的なプランが他社で出てきたのでそちらに乗り換えました。
ということで、私は④の海外現地で使えるSIMカードを日本で予め購入して、現地到着してすぐに使えるように準備することにしました。
東南アジア周遊旅行で使える日本で買えるSIMカード
東南アジア渡航の前に、事前に現地で使えるSIMカードをAmazonで購入しました。
初回アクティベートから10日間有効で10GBまでデータ通信が可能で(10GBを超えると128kbpsに制限されるが通信は可能)、通話・着信は不可なタイプです。
追加チャージや別途申込みの必要もなく、データ通信がすぐに使えます。
そして何より嬉しいのが、以下の複数の東南アジア各国で使えること。
- シンガポール
- マレーシア
- タイ
- インドネシア
- カンボジア
- ベトナム
複数の国に行ったりする周遊旅行では、各国用のSIMカードを用意するのは面倒なので、訪れるエリアをカバーしているSIMカード1枚で間に合ってしまうというのはとても有り難いです!
購入するとこのようなSIMカードパッケージと日本語の説明書が同封されていました。
3-in-1タイプ(Normal/Micro/Nanoの各SIM対応)ですので、どのタイプのSIMカードサイズにも対応できます。
また、有効期間や容量も複数用意されているので、自分にあったものを選択しやすいです。
- 5日間5GB高速データ
- 5日間10GB高速データ
- 7日間5GB高速データ
- 7日間10GB高速データ
- 10日間5GB高速データ
- 10日間10GB高速データ
- 15日間15GB高速データ
- 30日間20GB高速データ
今回は10泊ほどの旅行なので、10日間で10GB使えるタイプを購入しました。
SIMカードの設定・使い方
スマートフォンなどの端末にSIMカードを挿入します。
データローミングを【オン】にするとあとは自動的に接続されます。(iOSの場合。Android端末なども詳しく説明書に書いてますので、それに従って設定を進めてください)
オンラインにして1分ほどで自動的に現地のネットワークに接続し、インターネット通信ができるようになりました。(上手くいかない時は再起動してしばらく待ってみると繋がることがあります)
とっても簡単ですね!
今回購入したパッケージには日本語での説明書が入っていて、接続時の不具合への対処法などが記載されています。
基本的にはスマホに挿すだけで利用できますが、上手くいかない場合にはどうすれば良いのか参考になりますので、事前に1度は目を通したり現地に持っていくなど、それなりの準備はされることをオススメします。
注意点として、SIMを挿す時に元々入っていた日本のSIMカードは、旅行中に紛失しないように大切に保管してください。帰国時に元に戻してまた日本国内で利用します。
そして、こういったタイプのSIMカードは有効期限があってそれを過ぎると使えなくなる使い捨てなので、帰国したら捨ててOKです。
仮に残高が残っている場合でも、有効期限が過ぎていれば次の旅行では使うことができません。
東南アジア各国現地で通信速度を測定した結果
今回の旅行ではトランジットを含めて複数の国を訪れたのですが、それぞれの国で実際に通信速度を測定した結果を報告したいと思います。
ベトナムでの測定結果
まず最初に訪れたのはベトナムのホーチミン。トランジットで1泊しましたが翌朝に測定した結果です。
どちらも10Mbps以上出ているので、基本的には不自由なく使えるでしょう。
テストして気づいたのですが、大元のキャリアは「中華電信」という台湾のキャリアのようです。
ベトナムでは「Viettel」というキャリアにローミングして通信しているようでした。
タイでの測定結果
続いて訪れたのはタイのバンコク。
ここでもどちらも10Mbps以上出ているので、特に問題はないでしょう。
タイでは「AIS」というキャリアにローミングして通信しているようでした。
アマゾンのページでは「DTAC」のキャリアを使用するとの記載がありましたが、この時はAISにローミングしていたようです。
シンガポールでの測定結果
次はシンガポール。入国せずに乗り継ぎだけなので、空港内で測定しました。
ここでもどちらも10Mbps以上出ているので、特に問題はないでしょう。
シンガポールでは「StarHub」というキャリアにローミングして通信しているようでした。
アマゾンのページでは「Singtel」のキャリアを使用するとの記載がありましたが、この時はStarHubにローミングしていたようです。
マレーシアでの測定結果
最後に訪れたのがマレーシアのクアラルンプール。
アップロードは若干ですが10Mbpsに届きませんでしたが、ここでも特に不自由なく使えるでしょう。
マレーシアでは”MY MAXIS”と表示され「MAXIS」というキャリアにローミングして通信しているようでした。
アマゾンのページでは「DiGi」のキャリアを使用するとの記載がありましたが、この時はMAXISにローミングしていたようです。
結果まとめ
以上の結果から、今回訪れた4カ国ではほぼダウンロードもアップロードも10Mbps以上は出ていて、特に困ることはなく利用できる環境でした。現地で使っている際は、ほぼLTE(4G)回線に接続していました。
ほとんどの方は旅行者で、Youtubeで動画を観たりインスタグラムで写真ばかり見るわけでもなく、実際はメールやLINE、ニュースアプリ、マップくらいの利用パターンが多いとは思いますが、これくらいスピードが出ていれば十分ではないかと思います。
それから、マップはデータ量があるので、ホテルなどWi−Fi経由で今いる場所付近のデータを一度表示させて(読み込ませて)おくと、外でもそのデータを流用して表示するので(そのデータが残っている場合)よりスムーズに表示できるようになります。
また、このSIMカードは大元のキャリアが台湾の「中華電信」というキャリアということも分かりました。
国が変わる度に通信しているキャリアも変わって通信できていることがわかるかと思いますが、これを有効にしているのがデータローミングのON設定なので、レビューとかで繋がらないとか書いてありますがこの設定が抜けている場合もありますので(そのキャリアの電波を掴んでもデータローミングがOFF設定なら通信はできない)、繋がらない場合はここも確認するようにしましょう。
利用時の注意点
実際に利用するにあたり、注意点をまとめておきたいと思います。
10GBを使い切っても低速回線での利用は可能
今回購入したSIMカードは10日間で10GBの通信量の制限がありますが、仮に使い切ってもそれ以降は128kbpsでの通信速度に制限されるだけで通信自体は可能となっています。
とは言えこの速度ではなかなか厳しいものがあるとは思いますが。。。
まとめ
東南アジア周遊旅行でのインターネット通信環境を用意するために、日本にいながら事前に購入して現地ですぐに使えるSIMカードについて紹介しました。
レンタルWiFiルーターのように貸し借りの手続きもありませんし、比較的安価に用意することができます。
しかも現地で空港などのカウンターに並んで買うよりも、事前にAmazonで購入して向かう機内でSIMカードを交換、現地到着後すぐに使えるいう手軽さが抜群に良いです。
現地空港ではその国で使えるSIMカードが大半だと思うので、周遊するような旅行ではこうしたSIMカードを予め用意するのが一番良いのではないかと思います。