クレジットカードの利用で0.1%ポイント還元のサービスを行っていたCRECO(クレコ)。
2017年5月1日よりポイント獲得方法が変更となり、結果的に大きく改悪となった模様です。その内容についてまとめておきたいと思います。
従来はクレジットカード利用明細の取得で0.1%ポイント還元でした
CRECOというクレジットカード明細チェックアプリがありました。
複数枚のクレジットカードの利用明細をまとめてアプリで確認できるものです。
私も10枚ほどクレジットカードを登録していますが、
- どのカードでいつどこでいくら使ったのかすぐに確認できる
- 不正利用がないかチェックしやすい(各カード明細をサイトごとに見に行かなくて良い)
- カード発行キャンペーンなどでいつまでにいくら使うという条件がある場合、これまでの利用状況をすぐに確認できる
- ポイント獲得のために発行したカードで利用予定がなくても(今後解約する予定であっても)、クレヒス維持のために定期的に利用するための状況把握をしやすい
といったシーンで利用しています。
このようにアプリ内で一括してクレジットカード明細が見れるので便利ではあるのですが、さらにクレジットカードの利用金額に応じて「CRECOポイント」が貯まり、そのポイントをPeXポイントに交換できる仕組みがあります(他に、クレジットカード登録、オファー利用、アンケート回答でもポイント獲得できます)。
PeXポイントに交換できるということは、ソラチカルートを使ってANAマイルに交換できるということになりますよね。
CRECOポイントの還元率ですが、1,000円の利用につき1CRECOポイント(=1円相当)獲得できるので、ポイント還元率で言えば0.1%、ANAマイル還元率で言えば0.09%になります。
通常のクレジットカード決済では1%前後の還元率が多いですが、それに比べると10分の1ですので少ないと言えば少ないのですが、カード会社関係なく(もちろん、対応しているクレジットカードに限ります)登録しておけば利用額に応じて勝手にポイントがもらえるので、個人的には利用してきました。
過去の明細を調べてみると2,000円相当のポイントをPeXに交換しているので、約この1年で1,800ANAマイルを獲得していたことになります。
CRECOポイント獲得方法の変更点
ポイント獲得方法の変更点をこちらのページよりまとめました。
従来(2017年4月30日まで) | 現在(2017年5月1日から) | |
---|---|---|
ポイントの貯め方 | 1.クレジットカードの新規登録 3.オファー利用 4.アンケート回答 |
1.クレジットカードの新規登録 2.クレジットカード利用明細のカテゴリー選択 3.オファー利用 4.アンケート回答 |
ポイント交換数 | 1回につき500ポイント単位で申請可能 | 500ポイントまで ※利用サービス状況に応じて上限なし |
ポイント交換回数 | 上限なし | 毎月1日〜末日の間で1回のみ ※利用サービス状況に応じて上限なし |
陸マイラー的に大きな変更点としては、「クレジットカード利用明細の取得」によるポイント付与が無くなったことでしょう。
そもそもこのポイント獲得方法は、CRECOリリースキャンペーンとして行われていた期間限定のものだったようです(ん〜、最初そんなこと言ってたかな…)。
その代わりに新しく登場したのが、「クレジットカード利用明細のカテゴリー選択」というポイント獲得方法です。
”クレジットカード利用明細のカテゴリー選択”とは?
アプリに取り込まれた明細を、カテゴリー選択することで貯まる「カテゴリーポイント」というものが導入されました。
カテゴリーポイントと言っても、既存のCRECOポイントと同じように扱われています。
このポイント獲得手順はこちらの公式ページより確認して欲しいのですが、取り込まれた明細を予め用意されているカテゴリー(メイン&サブ)に分類することで、1,000円以上の利用明細につき1ポイント獲得できます。
このカテゴリーポイントは、1,000円につき1ポイントではなく1,000円以上の1明細につき1ポイントですので、どんなに利用金額が大きくても1ポイント以上にはなりません。逆に、1,000円未満の明細をカテゴリー分類してもポイント付与対象外になります。
これが大きな改悪点ですねー。還元率とか計算する意味がないレベルです…
今はカテゴリーポイントの付与によってユーザに明細のカテゴリー選択を手動でさせて、そこで貯まったカテゴリー分類データをもとに今後、”自動的に分類できるようになりました!”、とでも言うのかも知れませんね。
いずれにしても、1明細の分類でたった1ポイントを手動でポチポチと稼いでもしょうがありませんし、マイルを貯めたい陸マイラーとしては利用する価値は無くなったのではないかと思います。
ポイント交換数と回数も厳しくなりました
従来は500ポイント単位での交換でしたが、現在は500ポイントまでの交換申請が可能です。
PeXに限って言えば、”まで”というか「500ポイントオンリー」での交換申請になっています。
回数も従来は制限なく500ポイント単位で申請できたのですが、現在では毎月1日から末日の間に1回だけの申請が可能なようです。
このあたりも地味に改悪となっていますねー。
ただ、このポイント交換数と回数については、上限を無くせる方法があるようです。
ポイント交換上限を無くす方法
次のいずれかに当てはまる場合に、ポイント交換の上限が無くなります。
- みずほダイレクトアプリと連携している場合
- オファーからクレジットカードの発行が完了し、ポイント付与された場合
みずほダイレクトアプリと連携する場合
「みずほダイレクトアプリ」とは、みずほ銀行が提供しているアプリです。
それとCRECOを連携させることで、「MIZUHOカレンダー」というサービスでみずほ銀行での取引履歴を、CRECOからも参照することができるようになるようです。
通常、みずほダイレクトアプリで確認できる過去の入出金情報は3ケ月までで、CRECO連携後にはMIZUHOカレンダーにデータが蓄積されるため、 3ケ月、半年、1年とたってもCRECOで過去取引データを確認することができるとのこと。
このみずほダイレクトアプリと連携している間は、交換上限が無くなります。
オファーからクレジットカード発行が完了し、ポイントが付与された場合
オファーは利用日から90日程度でポイント付与され、付与日から6ヶ月以内に限り、交換上限が無くなるとのこと。
オファーされているクレジットカードを見てみましたが、いつも紹介しているポイントサイトのほうが獲得ポイントが大きいので、敢えてCRECO経由で利用することはないでしょう。
そもそもポイント還元率が低いので、私も含めてほとんどの方は交換上限を気にするほどポイントが貯まらないと思いますけどね…^^;
まとめ
クレジットカードの利用明細取得アプリの「CRECO(クレコ)」で、陸マイラー的には大きな改悪となったリニューアルが行われました。
従来は1,000円の利用につき1ポイント獲得でき(0.1%還元)、PeX&ソラチカルート経由でANAマイルに交換することができましたが、2017年5月1日リニューアル後の現在は、そのサービス提供は終了となりました。
新しいポイント獲得方法ではなかなかポイントは貯まらない状況もあり、マイルを貯めることもできるアプリではなく、冒頭にも上げたようなクレジットカード明細を一括で参照できるだけアプリという位置づけに変わってしまいました。
結果的に大きな改悪となり、陸マイラー的には”残念”という他ありませんね…