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ANAアップグレードポイントの獲得方法と使い方まとめ

ANA-B788ビジネスクラスシート

ANAプレミアムメンバーの特典の一つであるアップグレードポイント。

その名の通り、ANA国内線・国際線の座席クラスのアップグレードに使えたりします。

私の場合は今年SFC解脱を迎えたのでアップグレードポイントを貰えるのは来年になるのですが、どのように使えるのか詳しく検討してみたいと思います。

アップグレードポイントとは?

ANA公式サイトでは以下のように説明されています。

1月~12月のANAグループ運航便のご利用で獲得されたプレミアムポイント数に応じて、翌年度のプレミアムメンバーにプレゼントする特別なポイントです。お客様の空の旅がさらに満ち足りたものになるよう、座席クラスのアップグレードやラウンジのご利用などに、お使いいただけます。

SFC修行をされている方はわかると思いますが、プレミアムポイント(PP)とは「1年間(1〜12月)にANAグループ運航便やスター アライアンス加盟航空会社への搭乗分について、マイルとは別に積算されるポイント」のこと。

このPPを獲得していき、ある一定数以上獲得するとプレミアムメンバー(ブロンズ、プラチナ、ダイヤモンド)となります。

PPは特典航空券では付与されませんので、お金を出して購入した有償航空券で搭乗すると付与されます。

つまり、1年間に有償航空券でどれだけフライトしたかに応じて、獲得できるアップグレードポイント数も変わってくることになります。

アップグレードポイントの獲得方法

獲得できる対象者

アップグレードポイントを獲得できるのはプレミアムメンバー(ブロンズ、プラチナ、ダイヤモンド)

ブロンズメンバーになるには30,000PP(うちANAグループ運航便で15,000PP以上)が必要ですので、少なくともそのポイント数は獲得する必要があります。

獲得できるアップグレードポイント数

アップグレードポイントの付与数は獲得したPPで決まります。PPは

のどちらでも獲得できますが、以下のようにANAグループ運航便での利用で獲得されたポイントのみで決まります

例えば、SFC獲得を目指してプラチナメンバーになりますが、プラチナメンバーになるには50,000PP以上の獲得が必要であり、そのすべてをANAグループ運航便で獲得した場合には「20ポイント」もらえることになります。

一方で、すべてをANAグループ運航便ではなく一部をスターアライアンス加盟航空会社運航便で獲得した場合、例えば20,000PPをスターアライアンス加盟航空会社運航便、残り30,000PPをANAグループ運航便で獲得した場合には、「10ポイント」もらえることになります。

スーパーフライヤーズ会員であれば追加で4ポイント

SFCを保有するスーパーフライヤーズ会員は、ダイヤモンド、プラチナ、ブロンズいずれかに該当する場合に追加で4ポイントもらえます。

「ダイヤモンドサービス」メンバー、「プラチナサービス」メンバー、「ブロンズサービス」メンバーかつスーパーフライヤーズ会員のお客様には、ANAグループ運航便のご利用に応じて獲得されたポイントに加え、さらに一律4ポイントをプレゼントいたします。

SFC修行を解脱した翌年に関しては最低でもプラチナメンバーになりますので、この4ポイントは確実に追加でもらえますね。

この特典はSFC会員限定のものであり、プレミアムメンバー(ダイヤモンド、プラチナ、ブロンズ)であったとしても、SFCを保有していなければ対象者にはなりません。

「毎年飛行機乗ってプラチナを維持できているからSFCは不要」という方でも、カード保有で獲得できるアップグレードポイントを増やすことができるので、年会費はかかりますがこういう選択肢もあるでしょうね。

ダイヤモンドメンバーは特典選択で12ポイント獲得

ANAプレミアムメンバーの最上位ダイヤモンドメンバーになると、その特典として7つの中から選択できるもの(2017年度の特典内容はこちら)があるのですが、その中に

の選択肢があります。

60,000SKYコインは60,000円相当として利用できますので、12ポイントを60,000円以上のものとして使うことができない場合には、60,000SKYコインを選ぶべきということになります。

1ポイントあたり5,000円以上で使えるかどうかが分岐点ですので、それを基準に判断することになりますね。

付与タイミング

アップグレードポイントの付与タイミングは、以下のようになっています。

付与日 ポイント種別
2月1日 プレミアムポイント連動アップグレードポイント
3月1日 SFC会員向けアップグレードポイント(4ポイント)

アップグレードポイントの使い方

アップグレードポイントの使い方は、以下の3つがあります。

それぞれ詳しくみていきます。

座席クラスのアップグレード

座席クラスのアップグレードについてはこちらのANA公式ページに説明があります。

国内線の場合

国内線の座席クラスをアップグレードする場合には、普通席をプレミアムクラスにアップグレードするのみで、必要アップグレードポイント数は「4ポイント」です。

利用できるかどうかは、出発当日に空港手続き時(カウンター or 自動チェックイン機)にプレミアムクラスに空きがある場合に可能です。

ですので人気路線や繁忙期では、なかなかハードルが高いのではないかと思いますね。

有償で当日アップグレードする場合には9,000円必要ですので、それを考えると1アップグレードポイントの価値としては「2,250円」相当と言えますね。

ちなみに、国内線の特典航空券の場合でもアップグレード可能です。

国際線の場合

ANA国際線でアップグレードポイントを利用するパターンとして、

があります(エコノミークラスをファーストクラスにアップグレードは不可)。

アップグレードに必要なポイント数は、以下のように対象クラスとエリアごとに定められています。

国際線の場合は当日でなく、355日前〜搭乗の24時間前までアップグレード予約可能となっています。

注意点としては、ツアーや特典航空券ではアップグレード対象外ですし、それに加えて以下のようにアップグレード可能な対象予約クラスが予め設定されています。

旅程開始エリア プレミアムエコノミー・エコノミークラス

ビジネスクラス
ビジネスクラス

ファーストクラス
日本地区旅程開始 G/E/Y/B/M/U J/C/D/Z
日本地区以外の旅程開始 G/E/Y/B/M/U/H J/C/D/Z

つまりエコノミークラスの最安チケットだとアップグレードは対象外になってしまいます。

一例として、東京発バンコク往復のエコノミークラスの料金をみてみます。

最安で販売されていたのは予約クラス「S」のチケットでした。往復で59,410円。

続いて、アップグレード可能な予約クラス「U」だと以下のような金額になっています。

その差、108,000円…

アップグレードのために、同じエコノミーの席に対してこの追加料金は果たして払う意味があるのかどうか・・?という感じがしますね。

また、ビジネスクラスからファーストクラスへのアップグレードを目指しても、割引ビジネスクラスチケットでの予約クラス「P」は対象外なので、ビジネスクラスのアップグレードもエコノミー以上に負担額は大きくなりますね。

ちなみに、ダイヤモンドメンバー本人であれば、通常のアップグレードポイントの2倍を利用することで、予約クラスに関わらずアップグレードすることが可能な制度があります。

国際線(ANAグループ運航便をANA便名で予約した場合のみ)にご搭乗の「ダイヤモンドサービス」メンバーのお客様は、当日空席があり、アップグレードの要件(上位クラスのお座席、お食事など)が整った場合に限り、アップグレードの対象とならない予約クラスでご購入の場合でも、2倍のアップグレードポイントご利用によって、アップグレードを承ります。

ただし、当日空席があって食事が用意できる場合に限っての話ではあるので、事前に確約できないのがちょっと残念なところ。

まぁダメ元で申し込んでおいて、当日アップグレードされたらラッキーくらいに思っておくくらいが良いのでしょうね。

上のバンコクの例で言えば、アップグレードに必要なポイントは片道8ポイント、往復で16ポイント必要ですが、このダイヤモンドメンバーのサービスを利用するには2倍必要になりますので、片道だと16ポイント、往復だと32ポイントが必要になります。

なお国際線では、ユナイテッド航空(UA)運航便でもアップグレードポイントを使えます。UA以外のスターアライアンス運航便では使用不可です。

ユナイテッド航空運航便に必要なアップグレードポイント数と、対象となる予約クラスは以下のとおりです(アップグレード対象予約クラスと運賃で予約が取れていること、また決済(=発券)済みであることが必要)。

片道(1区間)の距離
(区間基本マイレージ)
必要アップグレードポイント数
エコノミークラス→ビジネスクラス
(1区間)
ビジネスクラス→ファーストクラス
(1区間)
1〜1,000 4 8
1,001〜2,000 6 12
2,001〜4,000 8 16
4,001〜 10 20
アップグレード対象
予約クラス
Y / B J / C / D

ラウンジ利用

アップグレードポイントを利用して、ANAラウンジに入室できます(詳細サービス内容)。

プラチナ以上のプレミアムメンバーとSFC会員は、本人とその同行者1名まではステータス特典でラウンジ利用できるので、アップグレードポイントは不要です。

ですので主に使用する場面としては、ブロンズを除く会員本人が2人目以上の同行者を連れて行く場面と、ブロンズ会員自身が利用する場面になるかなと思います。

また本人不在でも、事前に特典利用者登録した2親等以内の家族なら使える仕組みもあります(特典利用者登録ページはこちら)。

プレミアムメンバーとSFC会員別に、ラウンジ利用できる条件を一覧にまとめてみました。

    ブロンズ SFC プラチナ ダイヤモンド
本人 国内線  1,000マイル
/ 2UP
国際線 日本発 4,000マイル
/ 3UP
海外発
日本着(Arrival Lounge)
同行者
1人目
国内線  2P
国際線 日本発 4,000マイル
/ 3UP
海外発
日本着(Arrival Lounge)
同行者
2~4人目
国内線  2UP 2,000マイル
/ 2UP
2,000マイル
/ 2UP
2,000マイル
/ 2UP
国際線 日本発 4,000マイル
/ 3UP
4,000マイル
/ 3UP
海外発
日本着(Arrival Lounge)
特典利用登録者
(本人不在時)
国内線  2UP 2UP 2UP 2UP
国際線 日本発
海外発
日本着(Arrival Lounge)

※凡例:「UP」→アップグレードポイント、「◯」→追加条件なしに利用可、「-」→利用不可

ダイヤモンドメンバーで、同行者2〜4人目を「ANA SUITE LOUNGE」入室に利用する場合には「5,000マイル or 4UP」が必要となります(国際線日本発便に限ります)。

SKYコインへの交換

アップグレードポイントは、SKYコインに交換できます。

交換自体は「ANAアップグレードポイントANA SKY コイン交換キャンペーン」というキャンペーン扱いで可能になっていますが、毎年更新されているようです。

2017年度キャンペーンページ

交換比率は、1アップグレードポイントを1,000SKYコイン(1,000円分)に交換可能です。

例えば、SFC修行なんかで20アップグレードポイント獲得したら、20,000SKYコインで2万円相当になります。

このSKYコインは、ANAの航空券やツアー代金の支払いに利用できますが、有効期限は「交換日から12カ月後の末日まで」ですので期限には注意しておきましょう。

SKYコインへの交換は1アップグレードポイントあたり1,000円の価値ですので、これまで見てきたような座席アップグレードやラウンジ入室よりも利用価値は低く、最終手段といったところ。

しかしながら、座席アップグレードにも国際線では対象予約クラスの制限があったり、ANAラウンジの利用もブロンズ以外は本人と同行者1人目までは利用可能だし、そもそも使える場面があるのか?と思わなくもないですよね…

その場合はもったいない使い方ではありますが、失効させるほうがさらにもったいないですので、キャンペーン期限である3月31日23:59までにSKYコインへ交換しておくことをオススメします。

アップグレードポイントの使用期限

アップグレードポイントの有効期限は、毎年3月31日までとなっています。

座席アップグレードやANAラウンジへの入室などで3月31日まで使い切れずに余ってたら、キャンペーンも同期間で開催されていますので、SKYコインに交換しましょう。

SKYコインに交換すれば、交換日から12ヶ月後の月末まで利用可能ですので、SKYコインという使い方に限定されますが、利用期限を伸ばすことができます。

まとめ

ANAのアップグレードポイントの獲得方法と利用方法についてまとめました。

アップグレードポイントを獲得するにはプレミアムメンバーである必要があり、獲得したPP数に応じてアップグレードポイントが付与されます。

アップグレードポイントの使い道としては、

がありますが、SKYコインへの交換は1ポイント1,000円相当で交換されるのでもったいない使い方ですので、座席クラスのアップグレードやラウンジ入室で利用したほうがその利用価値は高くなります。

ただアップグレードポイントを失効させるのはもったいないですので、使い切れなかった場合にはSKYコインへ交換しておきましょう。

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