2016年10月30日に、ANAにて羽田=クアラルンプール線が新規就航します。ANAは東南アジア路線を強化していますが、先月の成田=プノンペン線に次いでの新規就航となります。
また、ANAは成田=クアラルンプール線を既に就航させていますので、通称「成田縛り」と呼ばれるルールが厳密に適用されるのか、個人的に非常に気になっています。なぜなら、2017年SFC修行用に既に航空券を購入しているからですね。。それについて、ちょっと考えてみたいと思います。
2016年10月30日に羽田=クアラルンプール線が新規就航!
東南アジア路線を強化中
これまでは、成田=クアラルンプール線が運行されてきましたが、新たに羽田=クアラルンプール線が今月10月30日より新規就航します。
このクアラルンプール路線だけではなく、ここ最近、ANAは東南アジア路線をかなり強化してきています。
9月1日には、成田=プノンペン線を新規就航させ、そして今回の、10月30日より羽田=クアラルンプール線が新規就航し、同日より成田=ホーチミンシティ線も、1日1往復が2往復へ増便されます。
羽田空港の国際線枠がANAに傾斜配分されている背景もあり、特にビジネス需要を狙っての羽田発着路線の就航が多くなってきています。
今回新規就航する、羽田=クアラルンプール路線の概要を見ておきましょう。
運行スケジュール
便名 | 出発時刻 | 到着時刻 |
NH885 | 羽田 0:05 | クアラルンプール 6:35 |
NH886 | クアラルンプール 14:15 | 羽田 22:05 |
使用機材
- 機材: ボーイング 787-8
- 座席数: 240席(ビジネス42席 エコノミー198席)
参考までに、既存の成田=クアラルンプール線の運行スケジュールです。
既存の成田=クアラルンプール線の運行スケジュール
便名 | 出発時刻 | 到着時刻 |
NH815 | 成田 17:20 | クアラルンプール 23:35 |
NH816 | クアラルンプール 7:00 | 成田 15:00 |
こうやってスケジュールを見比べてみると、羽田発着はビジネス客向けの運行スケジュールになっている感じはしますよね。深夜に羽田を出発し、クアラルンプールには翌朝着きますので、そのままオフィスなどの出張先に向かうことができますし、戻りも羽田に22時ですので、そこから終電で自宅には帰れるくらいの時間帯ではあります。より時間を有効に使えるよう、設定されていると感じます。
「成田縛り」で成田発着便は運行維持されるのか?
成田縛りとはいったい何なの?
成田縛りとは、国土交通省が成田空港に発着枠を持つ航空会社に対して、羽田空港に国際線を新規就航させる場合は成田発着便を残すよう求めている行政指導のことを指します。
これは行政指導であって法的根拠はなく、あくまで水面下で行われているようです(航空会社にとっては、実質的に政府からの命令と解釈されているようですが・・)。
まぁなぜこんな訳の分からないことをしているのかと言うと、各航空会社に対して自由な路線の申請を許してしまうと、便利な羽田空港に路線が集中してしまい、成田空港を存続させることができなくなってしまうからと(表向き)言われていますが、天下りだとか関係者の利益がなくなってしまうという背景もあるのでしょうね。
過去にこの「成田縛り」が適用されなかった例がある
ANAは2015年10月下旬の冬ダイヤから、それまで運行していた成田=パリ線の運休し、機材を大型化(B787-8型機→B787-9型機)させて羽田=パリ線を新規就航させています。そして運休後も、共同運航(コードシェア)はしませんでした。
結果的に、ANAは羽田昼間枠でパリ線を運航しながら、成田発着のフランス路線を全廃してコードシェアも行わなかったので、「成田縛り」のルールに適合しないことになります。
厳密には、これ以前に、ヴァージン撤退というANAにとっては外部要因による「成田縛り」のルール破りがあったのですが、このパリ線に関しては自主的にルールを破っていることになります。
SFC修行用に購入した航空券はどうなるの?
普通はビジネスなどで頻繁に利用する路線でもなければそう気になる話ではないのですが、このクアラルンプール路線に関しては、以下の記事でも書いたように、2017年SFC修行用のルートとして、成田便は既に購入しているものになります。
私は福岡在住ですので福岡発着にしており、予定スケジュールは以下のようになっています。
※クリックで拡大表示できます
そして、このクアラルンプール線に今後の運行スケジュールに関して、ANAの当該ページにはこのように記載されています。
成田便に関しては、
※2 2016年10月30日以降のスケジュールは、確定次第お知らせいたします。
と書いてあります…
成田発着便がどうなるかは、現時点では未定なんですよね。。過去に成田縛りルールを破った前科があるので、この羽田発着便の新規就航については今後の動向がけっこう気になります。
気になる点としては、
- 成田縛りルール破りで成田発着便がなくなるのか?
- 成田発着便がなくなった場合、既存の予約は取り消しになるのか?羽田発着便に振り替えてくれるのか?
- 成田縛りルール適用で残った場合、運行スケジュールはどうなるのか?
- 運行スケジュールに変更があった場合、変更は無料なのか差額料金がかかるのか?
- 前後の国内区間の扱いはどうなるのか?
といったあたりです。
これについては、確定次第ANAから連絡があると思いますので、その際にまたアップデートしたいと思います。
まとめ
2016年10月30日から、ANAは羽田=クアラルンプール線を新規就航させます。
成田縛りのルールを適用すれば成田発着便は残り、運行スケジュールが変更になる程度かと思うのですが、成田縛りルールが既に形骸化していて成田発着便が運休などになった場合、2017年SFC修行用ルートとして既に予約しているわけですので、その内容次第ではかなり影響が出てきます。
現時点では成田発着便がどうなるかまだ未定ですので、ANAより連絡があり次第アップデートしたいと思います。
また、羽田便と成田便の運賃や運行スケジュールによる使い勝手について、比較検討してみましたのでこちらも参考してみてください。