マイレージトラベル

SFC修行を見越した最強ANAカードはANA VISAワイドゴールドカード

ANA VISA ワイドゴールドカード

当ブログでは、SFC取得を最初に目指した後、マイルを特典航空券に交換して、より満足度の高いフライトライフを目指しています。(その背景については「ANAマイルの貯め方をお伝えしたいと思ったきっかけ」をお読み下さい)

そうした時に、なぜ「ANA VISAワイドゴールドカード」が持つべきANAカードとして最強なのか解説していきます。

「ANA VISAワイドゴールドカード」をソラチカカードの他に持つべきその理由

まず陸マイラーとして活動していく上で、欠かすことのできないのが「ソラチカカード」です。

ANA陸マイラー活動をする上で、欠かすことのできない必須アイテム、「ANA ToMe CARD PASMO JCB(通称、ソラチカカード)」。 その魅力と特長、気になるポイントについてまとめてみました。 なぜソラチカカードが必要なのか? なぜこのソラチカカードが必須なのか、その理由...続きを読む

ポイントサイトでポイントを獲得し、ソラチカルートの高交換率でANAマイルを貯めていくという方法は変わりません。

しかしながら、「ANAマイル大量獲得に必須のソラチカカード、その魅力と特長まとめ」で考察したように、日常的に発生するクレジットカード決済分でも効率良くマイルを貯めようとすると還元率があまり良くないのです。つまり、ソラチカカードは決済用メインカードとしては魅力に欠けるのです。

すでにカード名は出ていますが、なぜ「ANA VISAワイドゴールドカード」が持つべきクレジットカードになるのか、その理由を解説していきます。

マイル還元率が最大1.72%にもなるその仕組み

同じ金額を払っても、少しでも多く還元されたほうが誰しも嬉しいと思います。100円使って0.5マイルよりも1マイル、そしてそれ以上に還元されたほうがいいですよね!?

マイル還元率が最大1.72%にもなるその仕組みとは、一体どういうものなのでしょうか?

ANA VISAワイドゴールドカードを普通に決済に使っても、実は還元率は1%にしかなりません。還元率を大きくしていくためには、満たすべき次の条件があります。

  1. マイ・ペイすリボを利用すること
  2. ワールドプレゼントポイント(ボーナスポイント分)はソラチカルートで交換すること
  3. 年間300万円以上決済すること(最大の1.72%にする場合)

3つ目の”年間決済額300万円”と聞いて、ここで読むのを止めないでください(笑)

確かに3つ目の条件は最大還元率1.72%を実現するために必要ではありますが、そこまで決済利用しなくても、年間で50万円以上決済する人であれば、1.5%以上のANAマイル還元率にすることが可能なのです。

じっくりと読み進めていきましょう。

1.「マイ・ペイすリボ」を利用すること

まず「マイ・ペイすリボ」とは、三井住友カードが提供するリボ払いの仕組みの1つで、予め決めた支払金額を増やしたり減らしたり自由に設定できるものです。

(※「マイ・ペイすリボ|クレジットカードの三井住友VISAカード」より)

特典について書かれていますが、ワールドプレゼントポイントが2倍もらえるとあります。このポイントが通常の1%から大きく増やすためのカギとなります。

ワールドプレゼントポイントは、1,000円利用毎に1ポイントもらえ、1ポイントを10ANAマイルに交換できます。マイ・ペイすリボを利用してもらえるポイントも”ワールドプレゼントポイント”と言っていますが、実際にはボーナスポイントとして扱われ、こちらは直接交換の場合は1ポイントを3ANAマイルに交換できます。

「あれ?このボーナス分が5マイルとかで交換できて、還元率1.5%以上になるんじゃないの?」

残念ながらそうではありません。でも現状のままでは還元率は1.3%にしかなりませんね。一体どういうことなのでしょう?

2.ワールドプレゼントポイント(ボーナスポイント分)はソラチカルートで交換すること

===[2017年4月追記] ====================

ワールドプレゼントポイントの交換先に「PeX」が追加されました。これにより、以前はGポイントを経由してメトロポイントに交換していましたが、今後はPeX経由でソラチカルートでANAマイルに交換していくことができます。

結果的に、全体としてのマイル還元率が最大1.71%から「1.72%」に上がりました。

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ワールドプレゼントポイントを交換する際には、次のルートを通して交換していきます。

マイル獲得全体フロー図の中に、ワールドプレゼントポイント(PeX経由)の交換ルートを組み込むとこのようになります。

※クリックして拡大表示できます

ボーナスポイントは、PeXへの交換時に1ポイントが50PeXポイント(=5円相当)に交換されます。PeXからはいつものソラチカルートですので、PeXからメトロポイントは等価交換、メトロポイントからANAマイルへは0.9倍の交換比率で交換されますので、

5メトロポイント×0.9=4.5ANAマイル

となります(交換手数料50円は考慮していません)。

通常ポイントの10マイルと合計すると「14.5マイル」となり、100円あたりの還元率になおすと、1.45%となるわけです。マイ・ペイすリボを利用してもらえるボーナスポイントをそのままマイルに移行するだけだと1.3%でしたが、PeX経由のソラチカルートを通すと還元率は1.45%にまで上昇します。

しかし、まだ最大の1.72%になっていませんね。それを実現させるのは、次のさらなるボーナスポイントがあるためです。

3.年間300万円以上決済すること(最大の1.72%の場合)

三井住友カードでは、前年度の決済累計額や当年の累計金額によって、ボーナスポイントをプレゼントしています。

(※「ボーナスポイント|クレジットカードの三井住友カード」より)

この表にあるように、前年度の決済金額によってステージが設定され、もらえるボーナスポイントが変わってきます。最上のステージV3は年間決済額が300万円以上が条件ですが、もらえるボーナスポイントも大きくなっていきます。

では仮に、前年度の実績からステージV3の人が、今年度に年間500万円決済した場合、いくらのボーナスポイントがもらえるでしょうか?

300+45×60=3,000ボーナスポイント

となります。このステージによる3,000ボーナスポイントはPeXを経由すると、

3,000×4.5=13,500マイル

に交換されます。

このボーナスポイント以外では、500万円の決済では72,500マイル(還元率1.45%で計算)がもらえましたので、合算すると、

72,500+13,500=86,000マイル

となります。500万円決済して合計86,000マイルもらえる、その還元率は

86,000マイル÷5,000,000円×100=1.72%

と計算されるわけです。

これが、「ANA VISAワイドゴールドカード」利用時の最大マイル還元率になります。お分かり頂けましたでしょうか?

 

ステージ別に表にまとめるとこのようになります(ボーナスポイントはPeX経由で計算)。

 ステージ 通常ポイント マイ・ペイすリボによるボーナスポイント 前年度決済額によるボーナスポイント 合計
V3 1pt=10マイル
(1%)
1pt=4.5マイル
(0.45%)
0.27% 1.72%
V2 0.135% 1.585%
V1 0.09% 1.54%

ステージV1は年間の決済額が50万円以上100万円未満が対象ですが、最終的なマイル還元率が1.54%と1.5%を超えてくることが理解できたかと思います。

 

還元率の説明だけでここまで非常に長くなりましたが、この還元率を実現するためには「マイ・ペイすリボ」を適切に運用していくことが必要です。間違って認識していると、年率15%もの手数料を支払う必要がありますのでご注意ください

そういった注意点も含めて、ANA VISAワイドゴールドカードの適切な運用手引きをまとめましたので、こちらも合わせてお読みください。

マイ・ペイすリボをどのように運用することで、「ANA VISAワイドゴールドカード」のマイル還元率を最大1.72%にまで高めることができるのか、その運用方法と注意点について解説していきます。 マイ・ペイすリボの設定と運用 仕組みをおさらい そもそもなぜマイ・ペイすリボを利用するのかと言うと、1...続きを読む

単純に年会費だけでカードを比較していませんか?移行手数料も考慮したらもうこれしか無い

ANAカードはブランド別に以下の4つに分類できます。

年会費 移行手数料
ANAカード一般※1 2,000円〜7,000円 5,000円〜6,000円
ANAワイドカード 7,250円 5,000円〜6,000円
ANAワイドゴールドカード 14,000円〜31,000円 無料
ANAプラチナカード 70,000円〜155,000円 無料

※金額はすべて税別
※1:マイル還元率0.5%の「ANAJCBカードZERO」は除外しています

我々陸マイラーは「マイルをいかに効率的に貯めるか?」を使命にしていますが、クレジットカードによっては、年会費だけではなく移行手数料を払ってマイルに交換できるものが存在します。

つまり、持つべきクレジットカードを比較する際には、年会費だけではなく移行手数料も含めて検討する必要があるのです。ワイドゴールドカードとプラチナカードは移行手数料が無料ですが、一般カードとワイドカードは移行手数料が発生していますね。

また、今回オススメしている「ANA VISAワイドゴールドカード」は年会費の割引があります(三井住友カードの発行しているカードでは割引制度があります)。

合わせると、なんと年会費は9,500円(税別)にまで割引されるのです。

年会費割引の優遇条件変更に注意

年会費割引の優遇適用条件の変更が予定されています。

「マイ・ペイすリボ」の登録だけではなく、リボ払い手数料を1年に1回以上発生させることが新たな条件になります。

詳しくはこちらをお読みください。

三井住友カードが、「マイ・ペイすリボ」によるクレジットカード年会費の割引制度を改定することが発表しました。 SFCなどでANAカード(VISA)を持っている人も多いとは思いますが、少なからず影響が出てくるでしょう。 今回はその改定の内容についてまとめたいと思います。 年会費割引制度の改...続きを読む

年間にかかる費用がいくらになるのか、このクレジットカードと、一般カードとワイドカードで比較してみましょう。年会費はそれぞれ「マイ・ペイすリボ&WEB明細書サービス利用」を前提とした割引後の金額になっています。

年会費 移行手数料 合計
ANA JCB一般カード 2,000円 525円 5,000円 5,525円
ANA VISAワイドカード 7,250円 5,775円 6,000円 11,775円
ANA VISAワイドゴールドカード 14,000円 9,500円 無料 9,500円

※金額はすべて税別
※参考(マイ・ペイすリボにご登録後の提携カード別年会費一覧年会費割引について

並べてみるとよく分かりますね。VISAでマイ・ペイすリボ+WEB明細書サービスを組み合わせると、ワイドカードよりワイドゴールドカードの方が安くなってしまいます(ワイドカードは毎年ポイントをマイルに移行する場合を想定)。

上で考察したようなマイル還元率の違いや、付帯保険、その他サービスの内容を比較すると、この金額の差以上にANA VISAワイドゴールドカードが優れている、と私は思っています。

また、ワイドゴールドカード発行の際は、「マイ友プログラム」も活用しボーナスANAマイルをもらいましょう!

ワイドゴールドカード発行前にこちらのマイ友プログラムに登録することが必要です
ソラチカカードは、ANAマイルを貯めるなら必携のANAカードとして知られています。 ソラチカカードはクレジットカードですので、ポイントサイトを経由してポイントバックを狙いたいところですが、現在では残念ながらそういった案件は出ていません。 ポイントサイト内を検索して「ポイント獲得できる案件がなかっ...続きを読む

このボーナスポイント制度は三井住友カード社発行のクレジットカードのみ

通常のポイントの他にもらえるこのボーナスポイントは、三井住友カード社発行のクレジットカードで受けられる特典です。

三井住友カード社以外が発行しているANAカード、例えばANA アメリカン・エキスプレスやANAダイナースにはマイ・ペイすリボのようなボーナス制度はありませんし、還元率も1%で完全に固定されています(ANAダイナースプレミアカードだけは2%還元)。

JCBの発行しているANAカードには決済額によるボーナスポイントはありますが、ここまで大きくはありません(※参考「JCB STAR MEMBERS」)。

しかし、三井住友カード社が発行しているカード全てが、このボーナスポイントを貰えるかというと、実はそうでもありません。

ボーナスポイントのうち、前年度決済額によるボーナスは、「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」と「ANA VISAプラチナ スーパーフライヤーズ プレミアムカード」は対象外なのです!

年会費が80,000円(税抜)もするにもかかわらず、このステージによるボーナスは貰えないのです。

ANA VISAプラチナプレミアムカードは1ポイント=15マイルで移行できますので通常ポイントでの還元率は1.5%で、マイ・ペイすリボによるボーナスポイントをPeX経由で移行した分の還元率0.45%を合算すると、合計1.95%になります。

年間300万円以上カード決済するとANA VISAワイドゴールドカードはマイル還元率が1.72%となるので、ANA VISAプラチナプレミアムカードとの差は0.23%となります。

ANA VISAプラチナプレミアムカードの年会費は、マイ・ペイすリボ登録&利用による割引はなくWEB明細書サービスの1,000円の割引しかありませんので、実質的に69,500円の年会費の差(79,000円-9,500円)があることになります。

 

仮に年間500万円決済したとすると、もらえるマイル数は

となり、その差は11,500マイルとなります。

この11,500マイル多く獲得するのに年会費を69,500円も多く払うのは、果たしてお得なのか?ということです。

計算してみると、1マイル当たりの獲得単価が6.04円(69,500円÷11,500マイル)となるので、効率が悪いことがわかりますね。

ここまでお読みいただいて、様々比較してくると、「ANA VISAワイドゴールドカード」の良さが際立ってくると思います。

ANAマイルからSKYコインの交換率1.6倍を獲得!

最初にも書きましたが、当ブログでは貯めたマイルを最初にSFC修行に充て、その後に特典航空券に交換してより満足度の高いフライトライフを目指しています(所長がそう考えているだけですが)。

SFC取得に必要なプレミアムポイントは、特典航空券では獲得することができませんので、有償航空券を購入してフライトをこなしていく必要があります。しかしながら、航空券をお金を出して購入していては陸マイラーではありません(苦笑)。

貯めたマイルをANA SKYコインに交換し、そのSKYコイン(10コイン=10円相当)で航空券を購入すると、プレミアムポイントをしっかりと獲得していくことができるのです。下の図で、⑩と⑪に相当します。

⑩でANAマイルからANA SKYコインに交換するのですが、この交換比率は1対1ではないのです。下の図を御覧ください。

会員ステイタスと保有しているクレジットカードの種類、一度に交換するマイル数で交換比率が変わります。

今回オススメしている「ANA VISAワイドゴールドカード」は、50,000マイル以上の交換で「1.6倍」の比率になり、実質的に最高水準となります。ANAカードプレミアムでも同じ「1.6倍」です。

SFC修行を見越した場合には、いかにマイルの交換比率を高くするかという視点も重要になってきますが、このクレジットカードを保有することで最高水準の1.6倍を既に獲得できる状態にあるのです。

もちろん、実際にSFC修行を進めていくと最初に「ブロンズサービスメンバー」になりますので、50,000マイル以上の交換では1.7倍になりますが、その前の段階における最高水準の交換比率を持っているということが重要なのです。

スーパーフライヤーズカードへは切り替えるだけなので安心♪

晴れてSFC修行を解脱し(50,000プレミアムポイントを達成してSFC修行を終了することをこのように呼ぶ)、SFCの申込をしようとします(プラチナサービス、ダイヤモンドサービスの提供期間中にだけ、SFCの申込が可能)。

SFCの申込と言っても、クレジットカード発行の申込になるので、実は審査があります。この審査に落ちてしまい、スーパーフライヤーズカードを発行できないという可能性がないわけでないのです。

ですが、同一のカードブランドで同一グレード(ゴールドとかプラチナ)なら、SFCへの切替時に審査はありません

つまり、「ANA VISAワイドゴールドカード」から「ANA VISAスーパーフライヤーズゴールド」へ切り替える際には、審査落ちすることがないというわけですね。これなら安心です♪

仮に審査に落ちたとしても、SFC会員への申込は「プラチナ事前サービス」メンバーでも可能ですので、「プラチナサービス」メンバーの期間も含めると最大2年間、申込可能な期間があるわけですので、グレードを落としたりクレヒスを積むなりして審査に臨めばよいでしょう。

当サイトでは、貯めたマイルで最初にANA上級会員であるSFC(Super Flyers Card:スーパーフライヤーズカード)を取得して上級会員のステータスを手に入れ、その後にマイルを特典航空券に交換してフライトを楽しむことを目的としています。そこで今回はSFCの魅力について、改めてまとめておきたい...続きを読む

まとめ

ソラチカカードの他に持つべきカードとして、「ANA VISAワイドゴールドカード」を紹介しました。

SFCを目指す上で、非常にメリットのあるカードだと思います。発行する際には、しっかりと各ポイントサイトで案件を比較して申し込んでくださいね。

また発行後に、どうやって最高マイル還元率1.72%を生み出すのか、その運用手順をまとめましたので、合わせてお読みください。

マイ・ペイすリボをどのように運用することで、「ANA VISAワイドゴールドカード」のマイル還元率を最大1.72%にまで高めることができるのか、その運用方法と注意点について解説していきます。 マイ・ペイすリボの設定と運用 仕組みをおさらい そもそもなぜマイ・ペイすリボを利用するのかと言うと、1...続きを読む
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