ANAマイルを使った特典航空券(タイ航空搭乗)でドイツ・ミュンヘンとスペイン・バルセロナをメインに旅行してきましたが、日本で予め購入できて現地に着いてすぐに使えるSIMカードを試してみました。
レンタルWi−Fiを借りることも検討してみましたが、結果的に日本で予め購入しておいて正解だったと思います。
そのSIMカードや実際に現地で速度測定してみた結果についても一緒にご紹介します。
本記事では「SIMフリー」端末を前提にしていますので、以下に該当する方が参考になります。
- Apple Storeなどで売られている「SIMフリー版」iPhone/Android端末を購入している
- 大手3キャリアで使っていた端末を「SIMロック解除」している
SIMフリースマホでのインターネット通信環境の選択肢
ヨーロッパに行くに当たり、インターネット環境をどうするか悩んでいました。
大きくは以下の方法があると思います。
- Wi−Fiルーターを日本で事前にレンタルしてもって行く
- 現地で使えるSIMカードを日本で事前に購入する
私の場合はSIMフリーのスマホ(iPhoneX)を利用しているのでこのような選択肢になっています。
SIMフリーでない場合は、①のWi−Fiルーターをレンタルするか、キャリアの海外データローミングサービスを利用するかになると思います。
まず①のWi−Fiルーターをレンタルする方法ですが、これは結構メジャーな方法かなと思います。
事前にレンタルの手続きをしたり返却したりするのもそれなりに面倒ではありますが、移動中つねにルーターを持ち歩かなければならないことに加え、バッテリーの消費がけっこう早い点もデメリットですよね。
また契約プランによっては、特に安いプランだと1日の通信容量が制限されていたりして、なかなか使い勝手も悪いかなと思います。
調べてみると1日あたり300円程度から借りれるプランもあるようですが、それだと容量が300MB/日に制限されていますね。
ちょっと多めに使ってしまうと、すぐに上限に達してしまうでしょう。
ということで、私は②の日本国内でヨーロッパで使えるSIMカードを購入して、現地到着してすぐに使えるように準備することにしました。
ヨーロッパ周遊にオススメ!日本で買えるSIMカード
ヨーロッパ渡航の前に、事前に現地で使えるSIMカードをAmazonで購入しました。
今回の旅行で購入したのは「Three」のSIMカード。
30日間有効で1GBまで利用可能なデータ通信専用タイプのものです。(音声通話は不可)
追加チャージや別途申込みの必要もなく、データ通信がすぐに使えます。
このSIMカードの良いところは、利用可能国の多さ。
今回わたしはドイツとスペインで使いましたが、それ以外のヨーロッパ各国はもちろんのこと、アメリカや南米、オセアニア、東南アジアもそれなりに利用可能となっています。
ヨーロッパはシェンゲン圏内であれば出入国がとても楽で周遊するには魅力的な場所ですが、このSIMカードが対応していればSIMカードを入れっぱなしで国をまたいでもそのまま通信することができます。(基地局が変わったりして上手くいかない場合は再起動などが必要になるかもしれません)
購入するとこのようなSIMカードパッケージと日本語の説明書が同封されていました。
3-in-1タイプ(Normal/Micro/Nanoの各SIM対応)ですので、どのタイプのSIMカードサイズにも対応できます。
実際に私が使用したSIMカード。ナノサイズで切り離すと、これくらいの大きさです。
実際にアマゾンのページを見ると、プランが3つあります。
これらの意味は、例えば「1GB・30日」のプランだと、
有効期間は利用開始日から30日間だが1GB使い切ったらその時点で終了
という意味です。
ですので、1週間程度の旅行であれば「1GB・30日」のプランで十分だと思いますが、例えば3ヶ月以内に別の旅行でも使う予定があるというケースでは、「3GB・3ヶ月」のプランを購入すればそのままSIMカードを使えますので(容量を使い切っていない場合)、再度購入する手間も費用も不要ですのでとても使い勝手が良いです。
ちなみに、この商品は複数の販売者がおりますが、発送元が海外だったりする業者もいますし、日本語マニュアルがしっかりしていない業者にもあたったことがあり、過去複数回購入した経験から、上の写真のようなわかりやすい日本語マニュアルも同封してくれる「株式会社 ワイズ・ソリューションズ」様の出品を個人的にはオススメします!(2018年12月現在)
出品者一覧からこの出品者の商品をカートに入れればOKです。
SIMカードの設定・使い方
スマートフォンなどの端末にSIMカードを挿入します。
データローミングを【オン】にするとあとは自動的に接続されます。(iOSの場合。Android端末なども詳しく説明書に書いてますので、それに従って設定を進めてください)
オンラインにして1分ほどで自動的に現地のネットワークに接続し、インターネット通信ができるようになりました。(上手くいかない時は再起動してみると繋がることがあります)
とっても簡単ですね!
今回購入したパッケージには日本語での説明書が入っていて、接続時の不具合への対処法などが記載されています。
基本的にはスマホに挿すだけで利用できますが、上手くいかない場合にはどうすれば良いのか参考になりますので、事前に1度は目を通したり現地に持っていくなど、それなりの準備はされることをオススメします。
注意点として、SIMを挿す時に元々入っていた日本のSIMカードは、旅行中に紛失しないように大切に保管してください。帰国時に元に戻してまた日本国内で利用します。
そして、こういったタイプのSIMカードは有効期限があってそれを過ぎると使えなくなる使い捨てなので、帰国したら捨ててOKです。
仮に残高が残っている場合でも、有効期限が過ぎていれば次の旅行では使うことができません。
ヨーロッパ現地で通信速度を測定した結果
ヨーロッパ現地で通信速度を計測してみました。その結果がこちら。
まずはドイツ・ミュンヘン市内にて。
ミュンヘン市内中心部で3回計測してみましたが、平均は
- ダウンロード:8.78Mbps
- アップロード:3.85Mbps
という結果となりました。
続いて、スペイン・バルセロナ市内での結果です。
バルセロナ市内で1回計測してみましたが、
- ダウンロード:5.62Mbps
- アップロード:1.46Mbps
という結果となりました。
バルセロナ市内ではミュンヘン市内より遅くはなりましたが、どちらも十分な速度ではないかと思います。
ほとんどの方は旅行者で、Youtubeで動画を観たりインスタグラムで写真ばかり見るわけでもなく、実際はメールやLINE、ニュースアプリ、マップくらいの利用パターンが多いでしょうから、これだけの速度が安定的に出ていれば困ることはないと思います。
マップはデータ量があるので、ホテルなどWi−Fi経由で今いる場所付近のデータを一度表示させて(読み込ませて)おくと、外でもそのデータを流用して表示するので(そのデータが残っている場合)よりスムーズに表示できるようになります。
利用時の注意点
実際に利用するにあたり、注意点をまとめておきたいと思います。
データ通信専用SIMカード
このSIMカードはデータ通信専用ですので、音声通話はできません。
長期の旅行でなければそれほど必要ないでしょうが、それでも不安な方はLINEトークやスカイプ、あるいはIP電話アプリ「SMARTalk」なども事前に使えるよう設定しておくとよいでしょう。
利用期間の基準時間はイギリス
イギリス時間を基準に1日のカウントがされます。
例えばイギリス現地時間23時に利用開始した場合には1時間の利用で1日利用したとカウントされます。
イギリス以外の国で2ヶ月以上連続使用しない
購入ページには、
イギリス以外の国で2ヶ月連続して使用すると、データローミングが制限されることがあります。
と記載があります。
この「Three」というキャリアはイギリスの通信会社でして、イギリス以外でも使えるのはデータローミングで通信しているためです。
データローミングを特定の国で長期間使われるのは負担が大きいのかもしれませんが、イギリス以外の国で2ヶ月以上の利用とならないよう注意しておきましょう。
まとめ
ドイツとスペインでのインターネット通信環境を用意するために、日本にいながら事前に購入して現地ですぐに使えるSIMカードについて紹介しました。
海外に住んでいた時は、到着空港で現地SIMカードを調達するという方法一択でしたが、日本から海外に旅行に行くには事前に購入できる環境があるのは有難いですね。
しかも現地でカウンターに並んで買うよりも、事前にAmazonで購入して向かう機内でSIMカードを交換、現地到着後すぐに使えるいう手軽さが抜群に良いです。
通信速度も十分であって値段の手頃さもあり、複数国で使えますが特にヨーロッパ周遊にはオススメのSIMカードです!
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