JALホノルルマラソン2017に参加するためにハワイに行った際、日本で予め購入できて現地に着いてすぐに使えるSIMカードを試してみました。
レンタルWi−Fiや現地のセルラーショップでSIMカードを購入することも検討してみましたが、結果的に日本で予め購入しておいて正解だったと思います。
そのSIMカードや実際に現地で速度測定してみた結果についても一緒にご紹介します。
本記事では「SIMフリー」端末を前提にしていますので、以下に該当する方が参考になります。
- Apple Storeなどで売られている「SIMフリー版」iPhone/Android端末を購入している
- 3大キャリアで使っていた端末を「SIMロック解除」している
SIMフリースマホでのハワイ通信環境の選択肢
ハワイに行くに当たり、インターネット環境をどうするか悩んでいました。やはり今の時代、常にオンラインでありたい訳でして。
調べてみると、大きくは以下の方法がありました。
- Wi−Fiルーターを日本で事前にレンタルしてもって行く
- 現地セルラーショップにてSIMカードを契約する
- 日本でアメリカのSIMカードを購入する
私の場合はSIMフリーのスマホ(iPhoneX)を利用しているのでこのような選択肢になっています。
SIMフリーでない場合は、①のWi−Fiルーターをレンタルするか、キャリアの海外データローミングサービスを利用するかになると思います。
まず①のWi−Fiルーターをレンタルする方法ですが、これはハワイに限らず結構メジャーな方法かなと思います。
レンタルしたり返却したりするのもそれなりに面倒ではありますが、移動中つねにルーターを持ち歩かなければならないことに加え、バッテリーの消費がけっこう早い点もデメリットですよね。
また契約プランによっては、特に安いプランだと1日の通信容量が制限されていたりして、なかなか使い勝手も悪いかなと思います。
そして何より、今回のハワイの目的はホノルルマラソンに参加することであり、一緒に参加した友人とゴール後に無事に合流するために通信環境は準備しておこうということなので、スマホとWi−Fiルーターを一緒に持って走るのはさすがに嫌でした…
ということでこちらは却下。
そして②の現地セルラーショップでSIMカードを契約するケースパターンですが、これは現地のショップに行って契約するのが少々面倒ですし、当然ですが契約するまでは通信環境がありません。
到着した空港内で売っていればまだ良いのですが、ダニエル・K・イノウエ(ホノルル)空港では販売していないので、どうしても市内で購入しなければなりません。
また私は1週間(7泊)の滞在でしたが、それに必要となる価格も③に比べると高めでしたので、このパターンも却下となりました。
参考までにT-Mobileのサイトで調べると、旅行者向けのプラン(3週間有効;1000分の通話、無制限のテキストメッセージ、最大2GBまでの4Gデータ通信)で30ドル(約3,300円)というものがあるようです。
ただ、店頭購入はアメリカ国内のみ、オンライン購入でもアメリカ国内住所への発送のみとなっているので、事前購入は日本在住者にとってはハードルが高い状況です。
ということで、私は③の日本国内でアメリカのSIMカードを購入して現地到着してすぐに使えるように準備することにしました。
日本で買えるアメリカのSIMカード
ハワイ渡航の前に、事前にアメリカの現地SIMカードをAmazonで購入しました。
購入したのはT-MobileのSIMカード。
10日間有効で、SMS+アメリカ国内通話+パケット使い放題のタイプのものです。
他にも同様のものが売っていますが、現地に到着してから設定する必要がないのと価格でこちらを買うことにしました。
購入するとこのようなSIMカードと日本語の説明書が同封されていました。
実際に私が使用したSIMカード。ナノサイズで切り離すと、これくらいの大きさです。
商品の内容としては、使用開始日から10日間有効なSIMカード。
パケットは使い放題とのこと(ただ書いてないけど、実際は◯GBまでは高速通信が可能でそれを超えたら◯kbpsで継続して通信可能です、みたいなことかも)。ただしテザリングとして使用する場合、6GBの制限はあるとのことです。
仮に1GBだったとしても、通常の旅行で1週間くらいであれば使い切れるかどうかというレベルでしょう。
また、SMSやアメリカ国内通話も無制限となってますね。
まぁそんなに使うことがあるのか疑問ですが、UBERとかのタクシー配車アプリを使う際に電話することがあるかも・・?というくらいでしょうか。
Amazonでは他にも同様のSIMカードが販売されています。
こちらは現地に着いてからSMSを送信するという一手間があるようですが、評価はそれなりに高いようですので、こちらでも良いかも知れませんね。
SIMカードの設定・使い方
続いて、SIMカードの設定方法について紹介します。
今回紹介したSIMカードは、現地で端末を操作して設定が必要なものではなく、事前に購入時に設定が必要になっています。SIMカードをスマホに挿して最初の通信をしてから利用スタートというわけではなく、事前に使用開始日を設定しておくことが必要ということです。
ですので、購入時に「いついつから使用したいので、その日で設定をお願いします」とアマゾンの購入履歴ページから販売者に問い合わせメールを送ります。
すると業者のほうで予め使用開始日を設定した状態でSIMカードが送られてくるので、あとはそれを現地でスマホに挿してオンラインにするだけ。とても簡単ですね!
オンラインにして1〜2分で自動的に現地のネットワークに接続し、インターネット通信ができるようになります。
今回購入したパッケージには日本語での説明書が入っていて、接続時の不具合への対処法などが記載されています。
基本的にはスマホに挿すだけで利用できますが、上手くいかない場合にはどうすれば良いのか参考になりますので、事前に1度は目を通したり現地に持っていくなど、それなりの準備はされることをオススメします。
注意点として、SIMを挿す時に元々入っていた日本のSIMカードは、旅行中に紛失しないように大切に保管してください。帰国時に元に戻してまた日本国内で利用します。
そして、こういったタイプのSIMカードは有効期限があってそれを過ぎると使えなくなる使い捨てなので、帰国したら捨ててOKです。
仮に残高が残っている場合でも、有効期限が過ぎていれば次の旅行では使うことができません。
ハワイ現地で通信速度を測定した結果
ハワイ現地で通信速度を計測してみました。その結果がこちら。
ホノルル市内中心部で計測してみましたが、
- ダウンロード:1.65Mbps
- アップロード:1.89Mbps
という結果に。
アップロードはそこまで困る数値ではないでしょうが、ダウンロードは少々厳しいかなという水準ですね…
ただ、動画を観たりインスタグラムで写真ばかり見るわけでもなく、実際はメールやLINE、ニュースアプリ、マップくらいでしたので、私の場合は「遅くて使い物にならん!」ということはありませんでしたね。
まぁマップはデータ量があるので、ホテルなどWi−Fi経由で今いる場所付近のデータを一度表示させて(読み込ませて)おくと、外でもそのデータを流用して表示するので(そのデータが残っている場合)よりスムーズに表示できるようになると思います。
アメリカ国内でもエリアによっては繋がりにくい、速度が極端に遅いなどレビューが挙がっていますが、少なくとも私がハワイで利用した限りではそのような事象に遭遇することもなく、全く問題なく使うことができました。
利用時の注意点
実際に利用するにあたり、注意点をまとめておきたいと思います。
利用開始日は余裕を持たせる
「現地に着いた初日はすぐ使えなかった」という書き込みがあったので、私は利用開始日を現地に到着する日の1日前に設定してもらい余裕をもたせました。
ですので書き込みのような事象が本当にあるのか確認できませんでしたが、滞在が1週間でプラス1日しても10日間有効プランであれば問題ないですので、心配であれば私のように余裕を持たせるのも一案と思います。
現地電話番号を知る方法
SIMカードによっては購入したカードにそのSIMの電話番号が記載されているのですが、今回購入したSIMカードは現地でオンラインになった後でないと電話番号が分からないというデメリットがあります。
そもそも海外旅行で電話を使わない人にとってはどちらでも良い話だとは思いますが、念のために知っておきたいという方もいると思います。
電話番号を知る方法ですが、iPhoneの場合は、
「電話」アプリ→連絡先
に進み、そのページの一番上に表示されているはずです。
国際電話をかけてはいけない
国際電話を間違えてかけてしまうと、残高にかかわらず使えなくなってしまうようです。
どうしても日本など国外へ電話することが必要になりそうなら、そのSIMから直接電話をかけるのではなく、IP電話をかけられるアプリ(例えば、SMARTalkとか)を入れておくとか、個人レベルならLINEトークなんかでも十分代用可能だと思います。
購入時期には余裕を持たせる
購入ページには、
T-MOBILE CARDにより、開通手続きを完了してから実際ご使用できるようになるまで、1営業日かかります、お客様の正常の使用を妨げないよう、使用開始希望日の2日前までに必ずご連絡くださいますようお願い致します。
と記載がありますので、SIMカードを購入する際は余裕を持ったスケジュールで準備を進めるようにしましょう。
まとめ
ハワイでインターネット環境を用意するために、日本にいながら事前に購入して設定まで済ませておけるSIMカードについて紹介しました。
海外に住んでいた時は、到着空港で現地SIMカードを調達するという方法一択でしたが、日本から海外に旅行に行くには事前に購入できる環境があるのは有難いですね。(もちろん、各国でも他国で使えるSIMカードを売っているかも知れませんが・・)
しかも現地でカウンターに並んで買うよりも、事前にAmazonで購入して機内でSIMカードを交換、現地ですぐに使えるいう手軽さがクセになりそうです。
世界中で使えるものからアジア周遊向けのSIMカードなど、容量や期間別に選択肢もけっこうありますので、用途に合わせて購入すれば良さそうです。
現地で購入するのと大差ない金額であれば、現地で並んだりする時間を考えれば、旅行程度なら今後はこの選択肢をまず第一に検討しようと思います。
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