年間2,500万人もの観光客が訪れるマレーシア(2015年のデータ、wikipediaより)。
2017年8月1日より、マレーシアにおける全てのホテル宿泊時に「ツーリズムタックス(Tourism Tax:TTx)」の支払いが必要になりました。
課税額は、宿泊施設のクラスによってその支払額が変わってきます。
SFCやJGC修行などでマレーシアに行かれる方は多くいると思いますので、今回はその内容について詳しくご紹介します。
ツーリズムタックス(Tourism Tax:TTx)の内容
”The Ministry of Finance and the Royal Malaysian Customs Department”によって発表された内容をまとめます。
ツーリズムタックスとは?
ツーリズムタックスとは、マレーシア国内の宿泊施設に宿泊する際に支払う税金です。
これまでも既に、
- サービスチャージ(Service charge):10%
- 消費税(GST):6%
が課税されていますが、これらに加えて新たにツーリズムタックスも支払う必要があります。
支払対象者
マレーシア国内の宿泊施設に宿泊する方が対象。
マレーシアを訪れる外国人はもちろんのこと、マレーシア人であっても対象になります。
ただ、ホームステイであったり10部屋未満の宿泊施設、政府系の宿泊施設などは支払い対象外になっています。
施行時期
2017年8月1日より施行されます。
課税額
課税額は宿泊施設のクラスによって固定額で決まっています。
クラス | 料金 [1泊1部屋あたり] |
---|---|
5つ星 | RM20 |
4つ星 | RM10 |
1〜3つ星 | RM5 |
one, two and three Orchid* | RM2.50 |
ランク外 | RM2.50 |
*:「Orchid」が何を指すか分からなかったのでそのまま記載しています…
現在の為替レートは約26円(@2017年6月8日)ですので、5つ星のホテルに宿泊した場合には、1泊1部屋あたり約520円ほどの追加支払いが必要になります。
ヒルトンクアラルンプールは5つ星ですので、今のレートで1泊1部屋あたり約520円が追加されることになります。
宿泊時の支払い例
1部屋200RMの部屋(4つ星)に1泊で宿泊した場合は、以下のような支払い例になります。
費目 | 内訳 | 小計 |
---|---|---|
宿泊料 | RM 200 x 1 room/night | RM 200.00 |
サービスチャージ (10%) | RM 200 x 10% | RM 20.00 |
GST (6%) | RM 220 x 6% | RM 13.20 |
TTx (4つ星) | RM 10 x 1 room/night | RM 10.00 |
合計 | RM 243.2 |
まとめ
2017年8月1日より、マレーシアにおける全てのホテル宿泊時に「ツーリズムタックス(Tourism Tax:TTx)」の支払いが必要になりました。
5つ星ホテルに宿泊しても1泊1部屋あたり520円ほどですので、それほど大きなインパクトはありません。固定額で良かったなぁと…^^;
マレーシアでは現在の消費税(GST)が2015年4月1日から導入されており、そのタイミングでそれまで運用されていた売上税(5〜20%)とサービス税(6%)が廃止されました。
それから約2年4ヶ月後に、ツーリズムタックスが導入されるという流れになりました。
マレーシアには過去2年間住んでいたこともあり、これまで住んだ場所の中で、”気候的には”最も過ごしやすい場所だと思っています。
今回の課税による税金が、マレーシアの観光業のより良い発展に貢献することを期待します。(不正も多いんでね…)
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