ユナイテッド航空のマイレージプログラム「マイレージプラス」で特典航空券への交換に必要なマイル数の引き上げが発表されました。
日本国内線はこれまで5,000マイルからで交換できていましたが、2020年7月1日以降搭乗分からは5,500マイルから交換可能となります。
今回はその変更内容についてまとめたいと思います。
2019年11月15日からは必要マイル数が変動制&直前発券手数料が廃止となっていた
ユナイテッド航空のマイレージプログラム「マイレージプラス」では、2019年11月15日から
- 必要マイル数は変動制へ
- 直前発券手数料は廃止へ
という変更が行われていました。
これに合わせて、ユナイテッド航空と同じアライアンスに属するANAの国内線への交換については、出発地と最終到着地の距離が800マイル以内かそれ以上で分けるのは変わらなかったが、
- 搭乗日が1ヶ月以上〜60日先の予約:片道5,000マイルもしくは8,000マイル
- 搭乗日まで1ヶ月を切った予約:片道8,500マイルもしくは11,500マイル必要(それぞれ3,500マイル増)
ということになりました。
詳しくはこちらの記事をお読みください。
ANA日本国内線は片道5500マイルから交換可能
ANAの日本国内線の大半の路線の必要マイル数は上記の通り、これまでは最小片道5,000マイルだったものの、2020年7月1日以降搭乗分からは最小片道5,500マイルが必要となります。
また、東京/羽田〜沖縄/那覇線などの長距離路線の必要マイル数は、片道8,000マイルから9,000マイルへと引き上げられました。
実際にユナイテッド航空のサイトで確認してみます。
まずは、800マイル以内の区間である羽田発福岡行きの旅程で検索してみました。確かに5,500マイルになっています。

続いて、800マイル以上の区間である羽田発沖縄行きの旅程で検索してみました。
こちらは9,000マイルになっていることが確認できますね。

乗継便やANAウィングス、エア・ドゥなどを含む旅程では従来どおりの必要マイル数
一方で一部の路線では、従来どおりの5,000マイルや8,000マイルで発券できる便が残されています。
それは主に乗継便やエア・ドゥ、ANAウイングスなどのANA以外の提携会社運航便を含む旅程が、従来どおりのマイル数となっているようです。
実際に検索して確認してみます。
まずは、800マイル以内の区間である羽田発福岡行きの旅程で検索してみました。
ANAとANAウィングスの組み合わせの便ですが、確かに5,000マイルになっています。

続いて、800マイル以上の区間である羽田発沖縄行きの旅程で検索してみました。
こちらもANAとANAウィングスの組み合わせの便ですが、こちらは8,000マイルになっていることが確認できますね。

エア・ドゥやANAウイングスのみでの旅程以外にも、乗り継ぎ旅程で一部にANA運航を含む便でもOKなようです。
特典航空券必要マイル数まとめ
2020年7月1日以降搭乗分について、必要マイルをまとめると以下の表のようになります。
運航会社・区間距離 \ 予約日から搭乗日まで | 1ヶ月~60日 | 1ヶ月以内 *2 | |
---|---|---|---|
ANAのみで運航 | 800マイル以内 | 5,500 | 9,000 |
800マイル以上 | 9,000 | 12,500 | |
ANA以外 *1 | 800マイル以内 | 5,000 | 8,500 |
800マイル以上 | 8,000 | 11,500 |
*1: ANAウィングスやスターフライヤー、エア・ドゥのみの運航や、乗り継ぎでの旅程で一部にANAを含む場合
*2: 現時点では1ヶ月以内として旅程を検索して実際に確認できないので、単純に3,500マイルを加算して記載(確認できるタイミングになり次第更新します)
従来からと比較すると、片道500〜1,000マイル増加することになりそうです。
ユナイテッド航空の特典航空券はANA国内線で使うのがお得
ユナイテッド航空のマイレージプログラム「マイレージ・プラス」では、そのマイルで特典航空券にして利用することができます。
出発地と最終到着地との距離が800マイル以内なら片道5,500マイルで発券可能
同じスターアライアンスに加盟するANAの国内線を特典航空券として利用できるので、特に我々日本人にはありがたい仕組みになっています。
しかも、東京を基準にすると奄美大島、沖縄方面以外は800マイル以内に収まるので、ほとんどのANA国内線が片道5,500マイルから利用できることになります。
ANAマイルを使ったANA国内線特典航空券の場合、ローシーズンこそ同条件の片道5,000マイルですが、レギュラーシーズンは6,000マイル、ハイシーズンは7,500マイル必要です。
これに対してマイレージ・プラスは通年で片道5,500マイルとなるため、沖縄路線を除くほとんどの国内線特典航空券は、マイレージ・プラスを使ってANA国内線を利用するほうが断然お得ということになっています。
ちなみに、この800マイルの計算は、出発地と最終到着地との距離で計算されます。
乗り継ぎによってフライト距離がかさんでも最初と最後の都市間距離で計算されるのが最大の面白いところです。これを上手く活用しない手はないですね。
発券上のルール
まず、ストップオーバー(24時間以上の乗り継ぎ)は往復航空券のみ、という決まりがあります。
片道5,500マイルでの乗り継ぎ旅程を利用するにあたっては、乗り継ぎ時間は12時間以内であること、とされています。
12時間以内であれば日付はまたいでもいいのですが、乗り継ぎは2回まで(=片道最大3区間まで)となっています。
ただ公式サイトで検索してみると、12時間以上の乗り継ぎ旅程も表示してくるので、その場合は予約できます。
発券手数料には注意が必要
注意点として、予約手数料や変更・キャンセル手数料がちょっと複雑ですので、しっかりと認識しておきましょう。
以下は、会員資格が一般会員の場合です。
- 予約手数料(オンライン)
- 出発日まで1ヶ月以内の場合:3,500マイル(※あえて手数料とみなして記載)
- (出発日までの日数に関わらずコールセンターでの予約の場合:25米ドル)
- 変更・キャンセル手数料
- 出発日まで61日以上ある場合:75米ドル
- 出発日まで60日以内の場合:125米ドル
搭乗日まで1ヶ月以内の発券だと手数料(3,500マイル)が加算されてしまうので、日程もほぼ決まっている状況が予め1ヶ月くらい前までに確定していれば、余計にマイルを払う必要なく利用できるということですね。
ちなみに、ANA国内線特典航空券の予約は出発日の60日前から4日前まで可能です。
詳しくはこちらにまとめていますのでお読みください。
個人的にオススメの利用方法です!
まとめ
ユナイテッド航空のマイレージプログラム「マイレージプラス」で特典航空券への交換に必要なマイル数の引き上げが発表されました。
日本国内線はこれまで5,000マイルからで交換できていましたが、2020年7月1日以降搭乗分からは5,500マイルから交換可能となります。
1ヶ月以上先の予定であれば片道5,500マイル〜で発券できますので、余裕を持った日程で決められる旅程であれば積極的に利用したいですね。
コメントを残す