JCBのリボ払いサービス「スマリボ」のリボ払い手数料を繰上返済して無料にする方法について解説していきます。
2019年12月15日までJCBカードを登録したスマホ決済(QUICPay)で20%キャッシュバックキャンペーンを行っており、それに決済を集中させているとリボ払い手数料が発生する場合があるので、無駄な手数料を払いたくない方は注意しましょう。
JCBカードのスマホ決済(QUICPay)で20%キャッシュバックキャンペーン中
このキャンペーンはスマホ決済限定で、Apple PayまたはGoogle Payを利用した決済(QUICPay)で、最大10,000円で利用額の20%がキャッシュバックされるというキャッシュバックです。
もうすでに始まっているのでご存知の方も多いと思いますが、改めて内容をまとめておきます。
キャンペーン内容
キャンペーン期間中、スマホ決済での利用額の20%がキャッシュバックされるというもの。
カード1枚あたり最大10,000円のキャッシュバックを獲得できます。
キャンペーン期間
2019年8月16日(金)〜 2019年12月15 日(日)
このキャンペーン期間は12月15日までと約4ヶ月間もありとても長いので、これから新規でカードを作っても十分間に合います。
キャッシュバック時期
キャンペーンに使用したカードの種類によってキャッシュバックのタイミングが異なります。
JCBクレジットカード | 2020年3月10日(火)支払い時にキャッシュバック |
JCBデビットカード | 2020年4月10日(金)支払い時にキャッシュバック |
JCBプリペイドカード | 2020年3月31日(火)までに対象カードのバリューに加算 |
キャンペーン参加方法
JCBカードで次の3ステップを満たすと、もれなく20%キャッシュバックとなります。
- JCBカードをApple Payまたは Google Pay(TM) に設定
- キャンペーン参加登録
- Apple Payまたは Google Pay を利用する(QUICPayで支払う)
Apple PayまたはGoogle Payでの支払いというのは、【QUICPay(クイックペイ)で支払う】ということになります。
こちらは私のiPhoneでの支払い画面ですが、JCBカードをApple Payに設定するとカード券面にQUICPayのマークが見えるように、実際はQUICPayでの支払いになります。
家族カードも対象
このキャンペーンは、家族カードもキャンペーンに参加可能です。
ただし、本会員カード・家族カードそれぞれで参加登録が必要ですので注意しましょう。
利用金額は参加登録されたカードごとに個別で集計されますが、キャッシュバックは本会員の口座にまとめて振り込まれます。
例えば、本会員カード、家族カードそれぞれ50,000円ずつ(合計100,000円分)利用した場合、本会員に10,000円のキャッシュバック、家族会員に10,000円のキャッシュバックで、最終的に合計20,000円が本会員の口座にキャッシュバックされます。
カードごとにキャッシュバック計算の対象になる
家族カードもキャンペーンの対象になると上で書きましたが、実はJCBカード1枚につき10,000円までキャッシュバックされ、複数カードを持っている場合にはそれぞれキャンペーン登録できキャッシュバックは10,000円ずつ増えるんです!
つまり、JCBカードを複数枚持っているとそれだけキャッシュバックをたくさんもらえることになるので、すでにJCBカードを持っていても、追加でJCBカードを作ることをぜひ検討してみましょう!
私もすでにソラチカカードを持っていましたが、4ヶ月もあれば5万円以上は確実に決済するので、追加のカードを発行しました。
「JCBカードW」というもので、40歳未満であれば発行でき、しかも年会費無料なのでこれを機に発行してみました。
ただこのままのペースで行くともう1枚無いと少し足りない気がしています…
キャンペーン対象になるカード/ならないカードに注意
こんなお得なキャンペーンであれば、ぜひ複数枚カードを発行してできるだけキャッシュバック受けたいところ。
ただ、このキャンペーンの対象になるカードとならないカードがあるので注意が必要です。
JCBグループ発行の個人カード、一部のビジネスカード
※Apple Payの場合、JCBクレジットカードが対象です。 Google Pay の場合、JCBクレジットカード、JCBデビットカード、JCBプリペイドカードが対象です。
※カード番号が355から始まるカードは対象とはなりません。そのほか、一部、対象とならないカードがあります。
※みずほWalletは本キャンペーンの対象となりません。
※QUICPayモバイルのご利用は対象となりません。
※JCBプリペイドカードは発行会社がジェーシービーのカードに限ります。
※複数枚のJCBカードをお持ちの場合は、それぞれのカードがキャンペーンの対象となります。
JCBマークが付いていても、カード発行会社が【JCBカード】でない場合はダメということですね。
カード裏面に記載のカード発行会社がJCBグループかどうか確認しましょう。
また、Apple PayだとJCBクレジットカードを登録したQUICPay払いのみが対象ですが、Google PayだとJCBクレジットカードに加えてJCBデビットカードやJCBプリペイドカードも対象となります。
Google Pay対応スマホだと対象カードの範囲が広いので、デビット・プリペイドカードもぜひ活用しましょう!
JCBのリボ払いサービス「スマリボ」について
JCBカードのスマホ決済で20%のキャッシュバックはとても魅力的なのですが、注意しなければならないことがあります。
それは、支払いは自動的にリボ払いになるということです。
2019年4月にJCBカードの「支払い名人」というサービスが終了し、新たに「スマリボ」というサービスが始まりました。(どちらもショッピングリボ払いサービス)
スマリボは、国内・海外問わず、ショッピング1回払い利用分が自動的にショッピングリボ払いになるものです。
似たようなサービスとして、陸マイラーではおなじみのANA VISA/Masterカードでお馴染み三井住友カードの「マイ・ペイすリボ」があります。
スマリボとマイ・ペイすリボは以下のように異なる点があります。
スマリボ (JCB) |
マイ・ペイすリボ (三井住友カード) |
|
---|---|---|
リボ手数料 | 年率15%(一部異なるカードあり) | 年率15%(一部異なるカードあり) |
手数料発生タイミング | 初回支払いから発生 (利用後の締め日16日から発生) |
初回支払いは無料 (支払い日翌日から発生) |
毎月返済額の設定 | 残高に応じて自動的に決まる | 自由に決められる |
カード年会費割引 | 最短で2年目から | 最短初年度から |
ボーナスポイント | 2倍 | 2倍 |
スマリボは初回支払い時からリボ払い手数料が発生
スマリボは毎月15日の締め日の翌日(16日)からリボ払い手数料が発生します。
例として、6月30日に9万5千円を利用した場合での、弁済金(リボ払い手数料含む)について考えてみます。
スマリボは「標準コース」、マイ・ペイすリボは元金定額1万円コース(追加弁済なし)、実質年率はともに15%の場合。
スマリボ (JCB) |
マイ・ペイすリボ (三井住友カード) |
|
---|---|---|
初回(8月10日)の支払い | 弁済金11,015円 {元金10,000円+手数料1,015円(95,000円×15%×26日÷365日)} |
弁済金10,000円 {元金10,000円+手数料0円} |
2回目(9月10日)の支払い | 弁済金11,082円 {元金10,000円+手数料1,082円(85,000円×15%×31日÷365日)} |
弁済金10,174円 {元金10,000円+手数料174円(85,000円×15%×5日÷365日)} |
3回目(10月10日)の支払い | 弁済金10,924円 {元金10,000円+手数料924円(75,000円×15%×30日÷365日)} |
弁済金10,934円 {元金10,000円+手数料934円(85,000円×15%×25日÷365日+75,000円×15%×5日÷365日)} |
マイ・ペイすリボの手数料計算は複雑なのでここでは触れないでおきますが、注目すべきところはマイ・ペイすリボは初回手数料が無料になっていることです。
スマリボの前身「支払い名人」であればマイ・ペイすリボ同様に初回手数料は無料だったのですが、これがスマリボでは初回から手数料が発生するようになってしまいました。
毎月の返済額を自由に決められない
マイ・ペイすリボは、毎月の返済額(支払い元金)を1万円単位で自由に設定できますので、例えばカードのショッピング利用枠と同じ額に設定しておけば、1回目の支払いで全額返済されリボ払い手数料は発生しません。
一方のスマリボは、以下のように毎月の返済額(お支払い元金)が残高によって決まる「残高スライド方式」になっています。
コースは自分で選択できます。
コース | ご利用残高 | 毎月のお支払い元金 |
---|---|---|
ゆとりコース | ~100,000円 | 5,000円 |
100,001円~500,000円 | 10,000円 | |
500,001円~1,000,000円 | 15,000円 | |
1,000,001円~ | 20,000円 | |
標準コース | ~100,000円 | 10,000円 |
100,001円~200,000円 | 20,000円 | |
200,001円~300,000円 | 30,000円 | |
300,001円~400,000円 | 40,000円 ※以降100,000円ごとに10,000円加算 |
「ゆとりコース」と「標準コース」の2種類があり、例えば標準コース選択時で利用残高(元金)が10万円以下の場合は、毎月1万円だけ元金の返済が行われます。
こちらは5月10日に12万円の買い物をした時の返済例です。(ゆとりコースの場合)
また、意図的にリボ払い手数料を発生させる/させないを考慮する上で非常に重要な点ですが、
ゆとりコース:5,001円以上
標準コース:10,001円以上
の利用(残高)がある場合にリボ払い手数料が発生します。
これを上手く活用して特典を受けたりすることができます。
スマリボのメリット:「年会費割引」と「ポイント2倍」
以下の条件を満たすと年会費のキャッシュバック(実質的な割引)を受けられます。
- スマリボに登録していること
- カードの有効期限月の前月の15日から12ヵ月さかのぼった期間内にショッピングの利用があること
1年間に1回以上、スマリボを登録した上でカード決済を利用すれば、年会費支払いと同じ月にキャッシュバックを受けられます。
キャッシュバックの金額(税込)は、一般カード1,350円、ゴールドカード5,000円となっています。(年会費以上にキャッシュバックを受けることはできません)
また、以下の条件を満たすとOkiDokiポイント2倍の優遇を受けられます。
- スマリボに登録していること
- 毎月10日の支払い日(土・日・祝日の場合は翌営業日)に「ショッピングリボ払い手数料」のお支払いがあること
上記条件を満たすと、通常獲得ポイントと同じ数のボーナスポイントが翌月の支払日に加算されます。(ただし、付与されるポイントがOkiDokiポイント以外のカードについては2倍の対象外)
つまり、ポイント2倍の優遇を受けるためには、
ゆとりコース:5,001円以上
標準コース:10,001円以上
の利用(残高)をしてリボ払い手数料を発生させなければなりません。
マイ・ペイすリボとの比較
マイ・ペイすリボと比べると初回支払い時からリボ払い手数料が発生するため、ポイント2倍をもらうためとは言えだいぶ面倒な運用になりますし、ANA VISA/Masterカードで運用したほうがマイル還元率も高くなるので、個人的にはJCBは冒頭の20%キャッシュバックキャンペーンに乗ったりするだけで、リボ払い手数料を発生させてポイント2倍もらうことまではしていません。
メインカードにして決済を集中させた上でのポイント2倍であれば、リボ払い手数料を払ったとしてもそれ以上の価値(マイル換算価値などで)を得られるかもしれませんが、やはり初月からリボ払い手数料が発生するために、三井住友カード発行のANA VISA/Masterカードでマイ・ペイすリボで上手くポイント2倍にしてマイルを貯めたほうがマイル還元率が高くなるので、ANA陸マイラーとして現状ではJCBカードはメインにはなりえないカードだと思っています。
「スマリボ」のリボ払い手数料を無料にする繰上返済方法
これまで説明してきたように、JCBカードではショッピング1回払い利用分が自動的にショッピングリボ払い(スマリボ)になるのですが、私としてはポイント2倍のためにわざわざリボ払い手数料が発生するようにはしたくないということは既に申し上げました。
繰り返しになりますが、
ゆとりコース:5,001円以上
標準コース:10,001円以上
の利用(残高)がある場合にリボ払い手数料が発生します。
標準コースの場合、合計1万円以下の利用であればリボ払いでも手数料は発生しないのですが、今回の20%キャッシュバックキャンペーンのように、QUICPayで支払えるものはすべてそれで支払うと1ヶ月の計算期間の合計で1万円は超えてしまうこともあると思います。
そのような時は「繰上返済」を活用して支払日までに1万円以下になるようにすれば、リボ払い手数料は発生しなくなります。
繰上返済の方法
JCBでは、以下の方法で繰上返済が可能です。(JCBでは繰上返済のことを”まとめ払い”と言ったりもします)
【1】口座振替
変更締切日までに「MyJCB」または電話にて申し込み。(残高全額または一部返済を指定)
“カード利用代金の支払日”に返済。
【2】金融機関・コンビニのATM等から入金
ATMにてJCBカードと暗証番号(4桁)を使って入金することで返済。
入金後は即時に元金に反映(返済)される。
【3】直接JCBに振込
電話にて振込先を確認し、入金が可能。
元金への反映は2営業日程度。
※ATMでの返済は毎月20日までしか反映されないなので、21日以降は銀行振込が必要です(振込先はコールセンターで教えてもらえます)
リボ払い手数料を無料にするには「支払日に元金が1万円以下」になればよいので、10,001円以上の利用があった月は上のいずれかの方法で返済をすればOKです。
コンビニATMで繰上返済してみた
冒頭の20%キャッシュバックキャンペーンが8月16日から始まり9月15日で初回の締め日を迎えたので、その支払い額(10月10日に支払い)でリボ払い手数料が発生しないように、コンビニATMで(一部)返済してみた実例を紹介したいと思います。
9月16日にローソンのATMで、まずは利用金額を参照してみました。(9月12日頃からは決済していないので16日時点で支払額が決まっています)
JCBカード(この時はソラチカカード)をATMに入れ暗証番号を入力、該当メニューを選択すればOKです。
この1ヶ月で利用した金額が「33,548円」であり、このままではリボ払い手数料が発生するので、1万円以下になるように入金します。
この時は25,000円を入金しました。その処理の明細がこちらです。
33,548円から25,000円が返済され、利用金額が「8,548円」になりました。
これで支払日において残高が1万円以下になっているので、リボ払い手数料は発生しないことになります。
ちなみに、この方法であれば手数料はかかりません。
コンビニATMで繰上返済したのが9月16日でしたが、MyJCB上で明細を確認できるようになるのが9月24日前後ですが、そのタイミングで確認した支払残高情報がこちらです。
新規利用額が「33,548円」でしたが、「25,000円」の入金元金(繰上返済)があり、最終的な支払い額が「8,548円」になりました。
赤枠で囲っているように、支払額(弁済金)の内訳での「手数料・利息」が「0(ゼロ)円」になっていることをちゃんと確認できますね。
ATM入金で繰上返済する際の注意点
毎月の締め日は15日なのですが、15日利用分とかは明細がすぐにあがってこなくて遅れて反映されることになります。
つまり16日に利用額を確認して繰上返済しても、その数日後に遅れた分が反映されて再び1万円を超えてしまう可能性もあります。
コンビニATMでの返済が反映されるのが20日までなので、対策としては、
- 12日頃からは利用しない(16日時点で利用額が決まるようにする)
- 繰上返済は20日に行う(繰上返済日を遅くして利用額が決まるのを待つ)
あたりになるかと思います。
まぁ20日を過ぎてもコールセンターに電話して振込すれば良いのですが、時間や手間もかかるし、場合によっては振込手数料がかかることもあるでしょうし、なかなか面倒な運用が強いられますね。
電話で繰上返済手続きを依頼する場合
電話で繰上返済を行う場合は、「JCBファイナンスデスク」に問い合わせします。
音声案内に従って”ショッピングリボ払いの返済に関する問い合わせ”を選択後、オペレーターに
- 口座振替によるまとめ払い(一括返済)
- 事前振込による一括/一部返済
などを依頼して繰上返済を行い、リボ払い手数料の発生を無くすことができます
まとめ
JCBのリボ払いサービス「スマリボ」のリボ払い手数料を繰上返済して無料にする方法について解説しました。
2019年12月15日までJCBカードを登録したスマホ決済(QUICPay)で20%キャッシュバックキャンペーンを行っており、それに参加している方も多いと思います。
ただJCBの場合はショッピング1回払いはすべてリボ払い(スマリボ)になるので、このスマホ決済に集中させていると思わぬリボ払い手数料が発生する場合があるので、無駄な手数料を払いたくない方は残高の扱いには注意しましょう。
サイト拝見させていただきました。こう言ったものには疎くて質問させて下さい。
年会費をかけずにポイントやマイルを効率よく貯めたいと思いW PlusLを作りました。
支払いを早めにしたいものがあり、今月から4ヶ月で160万(月40万)をこのカードで決済しようと思っていたのですが、スマリボにせず一括払いにするとポイントが2倍にならないということになりますよね?
繰上返済をするという裏技ですが、これはポイント2倍になるんでしょうか?
わかりにくい説明で申し訳ありませんが、ご回答
宜しくお願い致します。
じゅんこ様
コメントありがとうございます!
ご質問内の「ポイントが2倍」という部分が、何の特典によるものを指しているのか分かりかねますが、
JCB CARD W/JCB CARD W Plus L(以下、同カード)のポイント体系は次のようになっています。
(https://www.jcb.co.jp/ordercard/kojin_card/os_card_w.htmlより)
同カードであれば通常ポイントに加えて、
カード特典で「+1倍」のボーナスポイントが常に付きます。(※図内のピンク部分)
ご質問の、スマリボ利用によるポイント2倍特典は図内の最後の緑部分に相当します。
図内の補足(赤枠)にも説明がありますが、このボーナスポイントを獲得するには
・スマリボに登録していること
・毎月の支払い時に「ショッピングリボ払い手数料」の支払いがあること
という条件がありますが、
当記事で解説している繰上返済では”ショッピングリボ払い手数料を発生させない”方法ですので、
この条件を満たすことができません。
したがって、図内の最後の緑部分にある、スマリボ特典によるボーナスポイントは獲得できません。
ただ、同カードはカード特典で「+1倍」のボーナスポイントが常に付きますので、
通常使用でポイントは2倍と考えるのが妥当かと思います。
これにさらに、リボ払い手数料を発生させてスマリボ特典によるボーナスポイントも獲得すれば、
ポイントは合計「3倍」ということになります。
カードを発行されたばかりかは分かりませんが、
さらにキャンペーン参加により最大30倍になるようですので、
ぜひ大量ポイント目指して頑張ってください〜!