最近マイブームのウィスキー。
ジャパニーズウィスキーとして有名な「山崎」の蒸留所である山崎蒸溜所は、大阪と京都の間くらいにあります。
大阪方面に行った際に、もし運良く行けないかな・・?と思って、ちょくちょく予約の空きをチェックしていたところ、偶然にもその日程で空きがあり予約することができました!
製造工程の見学はできないですが(こちらは有料コース)、山崎ウイスキー館内の展示やショップ、テイスティングカウンター(有料)を自由に無料で楽しめる内容のものです。
いつ見ても予約いっぱいで「空いてる日なんてある??」ってくらいなのですが、今回はかなり運が良かったと思います^^
ということで今回は、「山崎蒸溜所」の訪問レポートをしたいと思います。
山崎蒸溜所まで大阪駅から電車で約30分+徒歩10分
昨日、ホテルはこちらに泊まってました。
荷物は一旦今日から宿泊するホテルに預けて、大阪駅までやってきました。
ここから京都方面行きの電車に乗って向かいます。
JRだと最寄駅は「山崎」駅になります。大阪駅から約30分ほどで、大阪府と京都府のほぼ境目に位置します。
山崎駅から山崎蒸溜所までは徒歩で約10分。
入口にはポットスチル(蒸留釜)がお出迎え。過去に使用していたものなんでしょうかね?
やってまいりました、山崎蒸溜所。
受付で内容説明などを受けた後は、こちらのウィスキー館を自由に見学します。
見学者であることを示す、こちらのプレートを首から下げて館内を見学します。
今回の予約できたプランは、受付時間はある程度決まっているのですが、滞在時間に制限はなく好きなだけ館内を楽しむことができます。
サントリーウィスキーの歴史を学ぶ
ウィスキー館は2階建なのですが、1階では主にサントリーウィスキーの歴史を学ぶことができます。
「なぜ、この場所なのか。」その理由は、このように書かれています。
山崎は、茶人・千利休が茶室を設けたことで知られる名水の地。
京都の南西・天王山に抱かれた山崎は、桂川・宇田川・木津川の三川が合流する地点で濃い霧がたちこめやすい自然環境。
ウイスキーの理想郷を求めて、創業者 鳥井信治郎は日本各地を踏破しました。
ジャパニーズウイスキーを確立するために、あくまでも日本的な風土で作りたい。
その確たる信念が信治郎を山崎へと導いたのです。
原料としての水は、ウィスキー作りに欠かせない。そのこだわりがあるからこそ、後に評価される品質につながっていくんでしょうね。
山崎蒸溜所は1923年10月に建設が始まったとのこと。つまり今年は100周年記念ということになるのですね!
こちらが、1929年に発売された国産第一号ウイスキーの「サントリーウイスキー白札」。
当時は、あまり評判は良くなく、「煙くさい」「焦げくさい」と言われていたとのこと。
こちらは「サントリーオールド(黒丸)」。”ダルマ”の愛称で呼ばれているウィスキーの最初がこれなんですね。
1940年に誕生したものの、太平洋戦争勃発間近で市場に出ることはなく、終戦後の1950年4月にようやく発売を迎えたとのこと。
「山崎12年」が2003年にISC2003(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で金賞を受賞し、翌年の2004年には「響30年」が部門を超えた最高賞「トロフィー」を受賞。
ジャパニーズウィスキーが世界で認められた瞬間ですね。
山崎では木樽に貯蔵された中身がそのまま商品になることはないそう。
1つの樽から得られる「原酒」を何種類も組み合わせ、サントリーに10人程度しかいないとされる「ブレンダー」と呼ばれる人たちが熟成中に何度もテイスティングを重ね、長年の経験をもとに熟成の「ピーク」を察知して、最適な配合を行なうことで「山崎」らしい香り・味わいの製品に仕上げていくという。
もはや神業の域でウィスキー作りがなされているんですね。
ディスプレイがこれまたお洒落ですね!
テイスティングカウンターで熟成ウィスキーを愉しむ
1階の見学の最後は、テイスティングカウンターへ。
こちらがメニュー。1人3杯まで購入可能です。
メニュー真ん中にある山崎とか響が1杯200円なんて、めちゃくちゃ安いですね!!そりゃぁ予約はなかなかできないですよね。(ウィスキー館に入るには予約必須)
ということで、せっかくなのでなかなかお目にかかれない「超長期熟成ウィスキー体感セット(2400円)」をオーダー。
左から「響21年」「白州18年」「山崎18年」、ボトルを見るだけでもワクワクしますねー。
こんな感じで提供されます。カウンターの周りに樽がテーブルになった場所があるので、そこでちびちび愉しみます。
この3種を比較した個人的な感想です。
「山崎18年」は香りは甘くまろやかな味わいだけど、後味はちょっと表現が難しいですが特徴ある風味。
「白州18年」はスモーキーさが強く、少しトゲのある感じがしました。
「響21年」は香りも味わいもトゲがなくまろやかに感じました。この中ではこの響が一番自分の口には合いました。
2階フロアで製造工程の流れを見学
テイスティングが終わった後は、2階フロアで製造工程の流れを見学。順番に見ていくと、製造の流れを学ぶことができます。
まずは原料について。「名水」「麦芽」「ピート」。
最初のほうで「なぜ、この場所なのか。」で書きましたが、この場所に名水があったからこそ生まれたウィスキーなんですね。
ピートって詳しくは知らなかったのですが、詳しく説明されています。
ピートはスコットランド北部の原野に多い野草や水性植物などが、炭化した泥炭(炭化のあまり進んでいない石炭)で、ピートの煙で麦芽を乾燥させ、そのいぶした香りが麦芽につくことによって、ウィスキー特有のスモーキーな香りが生まれます。
本場のスコットランドの製造会社に山崎独自の要望を伝えて生産してもらい輸入しているとのこと。
続いては、仕込・発酵。
独自のピートで炊いた麦芽を仕込んで麦汁を発酵させ、「ポットスチル」と呼ばれる独特な形状の蒸留釜で2度蒸溜を行う。
ここまでの工程で得られた原液は木樽に入れて貯蔵され、数年から数十年の熟成を経て、商品となります。
樽には異なる種類の木材を使用し、それにより香りや熟成の仕方も1つ1つ違ったものになっていきます。
樽の大きさ・形状・材質、さらに貯蔵庫内の保管位置などでも、ウィスキーの香味は複雑に変化するとのこと。
奥深すぎてワクワクしますね。
サントリーウィスキーの受賞歴や製品コレクションを見学
さらに2階フロアには、数々のコンペティションで受賞したことが紹介されています。
世界各地の蒸留所が紹介されています。スコットランドの蒸留所巡りとかしてみたいですねー。
世界5大ウィスキーが紹介されています。
スコッチウイスキー、アイリッシュウイスキー、ジャパニーズウイスキー、アメリカンウイスキー、カナディアンウイスキー、のことですね。
テイスティングで飲み比べした中で、一番好みだった「響」。
値段も高騰し、普段ではなかなかお目にかかることもないので、希少な画ですね。
神業の域に達した、原酒のブレンド。そこから生まれる製品にはリスペクトしかありません。
日本初のシングルモルトウイスキー「山崎」って1984年に誕生したんですね。もっと古くからあるのかと思ってました。
こうして見ると、より熟成されるほど色が濃くなり、それによって香りや余韻も変化していきます。
まとめ
山崎蒸溜所のウィスキー館内を見学してきました。これまでウィスキーについてあまり深くは知りませんでしたが、今回の見学でより深く知ることができました。
ここ山崎は水にこだわったからこその場所であり、原料や製造方法も含めて、長年の試行錯誤の末に、世界でも評価されるようになった「響」や「山崎」。
今年100周年を迎え、これまで受け継がれてきた技や想いを、さらに今後の100年で昇華させて素晴らしいウィスキーを作り続けて欲しいですね。
公式サイトによると、しばらくの間見学などは休業するようです。
2023年4月30日(日)までの営業となり、2023年5月1日(月)~2023年秋頃まで山崎蒸溜所の工場見学及びショップは休業いたします。
同じサントリーの白州蒸溜所も工場見学などが休業しており、改修工事を進めるようですね。
新しくなって再開したらまた予約は争奪戦になるでしょうけど、新しくなったらまた行ってみようと思います。
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